1.適切な食事・水分量は個体によって異なる
猫が必要とする食事・水分量は個体によって異なり、猫の体重や年齢などの要因によって左右されます。
さらにフード量はライフステージによっても変動します。子猫や妊娠中のメス猫は通常の成猫よりも、多くのエネルギーを必要とするため注意が必要です。
一方、水分も個体によって必要とする量が異なります。目安としては、1日あたり体重×30〜50mlほどの水分摂取が好ましいです。とはいえ、猫は積極的に水を飲む動物ではありません。そのため、ウェットフードを取り入れるなどの工夫が求められます。
2.子猫や妊娠・授乳中の場合
成長期の子猫や妊娠・授乳中の猫の場合、より栄養価が高い食事が必要となります。子猫の場合、生後4〜9ヶ月頃の食事量が多め。その後、少しずつ必要とするエネルギー・食事量が減少していきます。成長に合わせてフード量を調整してあげないと、成猫になってから肥満になる可能性が高くなるため注意が必要です。
また、子猫は成猫よりも消化する能力が未発達。そのため、一度に与えるフード量は少なくし、こまめに与えてあげる方が好ましいです。一方、妊娠・授乳中の猫にも配慮が必要です。子猫同様、必要とする栄養量が多め。フードを選ぶときは、必ず妊娠・授乳猫ご飯を選んであげましょう。
3.成猫は肥満に注意
成猫で注意してあげたいのが肥満です。完全室内飼育が推奨されている現代において、猫の肥満は注意すべき健康リスクです。放し飼いよりも運動量が少ないため、油断しているとあっという間に太ってしまいます。
猫が肥満になると心臓病や糖尿病などを患うリスクも高まるため、飼い主さんの方で食事や運動量を調整し体重を管理してあげましょう。
4.老猫の場合
猫が年を取りシニア世代に突入するタイミングでも、食事量は見直すべきです。老猫は若いころと違い運動量が格段に少なくなります。その分、エネルギー消費も少なくなるため若いころと同じ量を与えているとエネルギー過多となり肥満を招きやすくなります。そのため、猫がシニア世代に入ったらフードの種類を老猫対応のものに変更し、量も調整してあげましょう。
まとめ
今回、猫の適切な食事量・水分量を解説しました。ただ、専門家ではない飼い主さんが毎回猫の食事量を計算し調整するのは困難。そんな飼い主さんの強い味方となってくれるのが総合栄養食です。
フードのパッケージには、猫が必要とする食事量目安を体重別に表記されてあります。その数値を参考に微調整してあげましょう。
今回の記事を参考に、猫の食事と水を正しく与えてみてください。