飼い主が猫の『老化を早める』!?NG行為4つと理由を徹底解説!

飼い主が猫の『老化を早める』!?NG行為4つと理由を徹底解説!

飼い主さんの何気ない行為が、猫の老化を早めてしまうことがあります。今回は、気をつけてほしい4つのNG行為とその理由、配慮してほしいポイントなどを徹底解説いたします!

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

猫の「老化を早める」飼い主のNG行為とは

退屈そうな猫

飼い主さんの何気ない行為や接し方の中には、猫の老化を早めてしまうものがあるのです。

今回は、猫の「老化を早める」飼い主のNG行為について解説します。

1.刺激のない生活をさせる

愛猫が、ボーっと退屈そうにしていることを傍観するのはよくありません。極端に刺激が少ない生活は精神面に大きく影響し、常同行動や誤飲などの問題行動を引き起こす恐れがあります。

さり気なく声をかけたり、遊びに誘ってみたり、景色が見られる環境を整えてあげましょう。キャットタワーを設置すると周囲を観察できるようになるので、程よい刺激になります。

ちなみに、おもちゃを咥えて持ってきた時は「遊ぼうよ」の合図です。愛猫の気持ちに応えてあげましょう。これも大切なコミュニケーションの1つです。

2.家庭が常に騒がしい

全く刺激がないのも問題ですが、逆に刺激的すぎる日常も猫を疲れさせてしまいます。

常に騒がしく、愛猫の気が休まらない、来客の頻度が多くて落ち着かないなどの生活はストレスの原因になってしまいます。

ストレスが蓄積すると体調が不安定になり、やはり老化を早めてしまうでしょう。若くして致命的なウイルス疾患を発症するリスクも高まります。

小さなお子様のいる家庭など、賑やかになりがちな環境であれば、誰にも邪魔されずに愛猫が寛げる場所を作ってあげましょう。来客がある際も、安心して過ごせるスペースがあれば穏やかな気持ちで過ごせます。

3.暴食を許してしまう

猫

「うちの子はよく食べて偉いわ!」と、ついつい暴食を許していませんか? もちろん食欲があることは良いことです。しかし、限度があります。

食べたい時に食べたい量をガツガツ食べるという食生活では、確実に肥満になる日がやってきます。早食いする習慣も同様です。

肥満は糖尿病を招く恐れがあります。持病があることで禁止事項が生まれたり、通院の頻度が増してしまいます。これがストレスとなり、老化を早めてしまうかもしれません。

飼い主さんの配慮によって未然に防げる病気は、回避できるように心がけましょう。

1日あたりの食事の回数に制限はありませんが、目安量は守るようにしてください。ちなみに目安となる食事量は、キャットフードのパッケージの裏側に記載されています。

基礎代謝や運動量、避妊去勢手術の有無によって、同じ量をあげていても太ることがあります。定期的に体重測定をして適切な食事量を見つけましょう。

愛猫が早食い傾向にある場合は、早食い防止の食器を活用してみてください。

4.あまり運動させない

家猫は衣食住が安定してるため、運動不足に陥りがちです。これが肥満や刺激の低下に繋がり、身も心も衰えたようになってしまいます。

あまり動かないことを個性や年齢のせいにしていると、筋力低下にも結びついてしまいます。

若いうちは思いっきりに遊べるように、飼い主さんも積極的に遊びに誘うようにしてください。おもちゃに少量のマタタビを塗り込むだけでも興味を示してくれることがあるので、試してみてください。

既に高齢の場合は、認知症を防ぐためによく話しかけてあげましょう。休日は、室内で一緒にひなたぼっこをすることもおすすめです。体に負荷をかけない方法で、脳を活性化させてあげましょう。

まとめ

だらける猫

人生100年時代という言葉があるように、猫界も猫生30年という時代がいずれ訪れるかもしれません。そうなると、心身の健康を守ることはもちろんのこと、いかに老化を緩やかにするかが課題になってくるでしょう。

極端に刺激が少ない生活・騒がしすぎる日常・暴食を許してしまう・運動不足を傍観してしまうなどの飼い主さんの行為は、猫の老化を早めてしまう可能性があります。

猫が楽しく遊べる工夫をしたり、猫に話しかけて安心できる環境を整えるなどの配慮をお願いします。

愛猫とコミュニケーションを取りながら穏やかな気持ちで過ごすことは、人間の脳も活性化させてくれることでしょう。共に老化を防ぎ、イキイキとした毎日を送りたいですね。

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