1.猫にとってストレスになることがある
猫吸いは猫と飼い主との良いコミュニケーションになりますが、猫が嫌がっている時はやめましょう。猫にはひとりでいたいと感じているタイミングがあります。そのような場合はそっとしておいてあげて下さいね。
猫吸いに限らず、無理に構うと猫にストレスを与えてしまいます。また、抱っこや顔を近づけられるのが苦手な猫もいます。猫吸いは、くれぐれも猫の様子を見ながら無理なく行って下さい。
2.感染症のリスクが高くなる
猫との過剰なスキンシップは、病気や寄生虫の感染リスクを高めます。猫の感染症には、人にうつるものもあります。
猫と密接に触れ合う猫吸いは、感染症に細心の注意を払う必要があるのです。特に高齢者や免疫力の落ちている人は避けた方がいいでしょう。健康な人でも、猫は完全室内飼いにする、こまめに部屋を掃除する、猫の爪を切っておくなどの感染症対策は必要です。
3.ケガをする
猫吸いをしようと思って無理に猫を拘束したり、顔を近づけると、猫を怖がらせてしまうことがあります。その際、猫が怒って引っ掻いたり噛みついたりする恐れもあります。
猫の爪や牙は思わぬ深い傷になることもあるため、十分注意して下さい。傷から感染症がうつる危険性もあります。
出血した場合は必ず傷口を洗って消毒しましょう。発熱や傷口の化膿など、体調に変化が見られたら医療機関を受診して下さいね。
猫吸いをする時の注意点は?
猫吸いをしたいという場合は、まず猫のご機嫌を伺ってみましょう。ひとりで気ままに過ごしている時はそっとしておき、猫が甘えたがっている時やリラックスしているタイミングを狙いましょう。
猫の体調が悪い時や体が汚れている時に猫吸いをしてしまうと、人間の方が病気になってしまう恐れがありますのでやめましょう。アレルギー体質の飼い主様の場合は吸引性アレルギーを起こしてしまう可能性もあります。特に、外へ行く猫の場合は注意が必要です。
猫吸いをしたいなら、猫のワクチン接種やノミ・マダニ予防、定期的な予防薬投与を済ませ、ブラッシングをするなどしてきれいになっている状態で行って下さい。猫吸いの後は、うがい、手洗いもお忘れなく。
まとめ
猫吸いは、猫とのスキンシップにもなり、お互いの絆を深めることにもなるので、やってはいけないということではありません。猫に触れることで「幸せホルモン」と呼ばれる「オキシトシン」が分泌され、癒し効果も期待できます。
しかし、やり過ぎはトラブルのもとに。猫吸いは猫の状態を見ながらほどほどにして下さいね。