猫の『舌』が出たままになるのはナゼ?3つの理由と危険な場合とは

猫の『舌』が出たままになるのはナゼ?3つの理由と危険な場合とは

愛猫が舌を出したままにしている姿は、飼い主さんからすると可愛らしいですよね。ただし、舌が出たままの状態が猫にとって危険な場合も。そこで今回は、猫が舌を出したままになっている理由と、危険な場合についてご紹介します!

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫が舌を出している姿はSNS上でも見かけることがあり、とても愛らしくついつい目に留まる、という方も多いと思います。一方で、普段そんなことはないのに突然舌を出している姿を見ると、(何かよくない原因があるのでは…?)と心配になる飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、猫の「舌」が出たままになっているときの理由と、その状態が危険な場合についてご紹介していきます。

猫の「舌」が出たままになっている理由

舌を出して寝るグレー猫

猫にとっての舌は、食事をする際に必要なだけではなく、毛づくろいや体温調節など、生活する上で重要な役割を担っています。

では、なぜそんな大切な舌が出たままになってしまうのでしょうか。多くの場合、どこか猫らしいほっこりする理由があるようです♪

1.リラックスしている

リラックスしすぎていると猫はうっかり舌をしまい忘れてしまう、という理由は、飼い主さんからするととても嬉しい理由ですね。

猫は元々警戒心が強い動物ですが、長い歴史を人間と一緒に過ごしてきた中でだいぶ警戒心が薄れてきた、といわれています。

中でも、猫にとって重要な役割を果たしている舌を、出したままでも気にならないほどリラックスしている場合は、それほどに飼い主さんを信頼しているともいえます。

リラックス状態で筋肉の緊張が緩み、意図せず舌を出してしまうというこの状況は、特に睡眠中に多くみられるようです。

2.しまい忘れている

猫は綺麗好きな性格で、1日の中でも頻繁に毛づくろいをしていますが、全身を毛づくろいするためには小さな舌を長い時間使い続けるため、疲れから舌をしまい忘れてしまうことがあるようです。

飼い主さんがブラッシングする際にも同じことがいえますが、特に長毛種の猫の場合には毛づくろいがかなり大変そうですよね。

毛づくろい後のほかにも、あくびをしている最中や食事中に飼い主さんが呼びかけたりすると、突然のことに気を取られて舌をしまい忘れることがあるようです。

3.元々舌が出やすい種類

猫は元々、あごが小さい割に舌が長めだといわれています。特に、チンチラやペルシャなどは比較的顔が平たい傾向にあるため、うまく舌が入りきらないことがあります。

また、歳を重ねて前歯や下顎の犬歯が抜けてしまった際には、舌を出しているように見える場合もあるようです。

猫の「舌」が出たままだと危険な場合とは

舌を出して見つめる白猫

上記でご紹介してきたように、猫が舌を出しているのは、多くの場合しまうのを忘れてしまっているためです。ただ、舌を出しているだけでなく、他にも普段と異なる様子を見せている場合には注意が必要です。

たとえば、舌を出しながらぐったりしていたり、元気がない場合には「心筋症」の可能性があります。また、口呼吸をしていて呼吸が荒くなっていたり、口臭が気になる、食欲があまりない、舌が変色している、よだれを垂らしているなどの症状もでている場合には、他の病気の疑いがあります。

このような症状がみられたら、できるだけ早く動物病院で診察を受けることが大切です。普段と異なる様子にびっくりするかもしれませんが、落ち着いて対応していきましょう。

まとめ

驚いた表情で舌を出している茶猫

今回は、猫が舌を出している理由と、中でも注意が必要な場合についてご紹介しました。

猫が舌を出している姿は、思わず写真に収めたくなるくらい可愛らしいですよね。

ただ、病気の可能性がある場合もありますので、上記で挙げたような舌を出す以外の症状がある場合には、病院を受診して適切な対応を行うようにしましょう。

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