猫の『鼻とあご』のケアはしてる?3つのコツと注意点も合わせて解説

猫の『鼻とあご』のケアはしてる?3つのコツと注意点も合わせて解説

大事な愛猫のお手入れは毎日欠かさず行っている。そう思っていても意外に見落としがちなのが鼻とあごのケア。今回は猫の鼻・あごケアの方法と注意点を解説します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.猫の鼻とあごの状態を定期的に観察

撫でられる猫

まず大事なのは、猫の鼻とあごの状態を定期的に観察すること。猫の鼻につく汚れの大半は、鼻水が乾燥した鼻くそです。それ自体は猫自身のグルーミングで自然に取り除かれるため目立った害はありません。汚れが目立つようであれば、軽く拭き取るくらいで良いでしょう。問題なのは、その鼻くその量が増えた場合。鼻炎や感染症などが原因で鼻水が増えているかもしれません。

一方、顎下は猫にとって自分でケアしにくくニキビが発生しやすい場所です。顎下は皮脂腺から分泌物が特に多いのも要因のひとつ。顎にニキビが発生すると、顎下に黒いぽつぽつした汚れが現れます。最初は猫も痒がる仕草を見せませんが、症状が悪化するにつれ細菌感染などを伴い、痒がるようになり引っ掻いてひどい皮膚炎を招く恐れがあります。

いずれにせよ、猫に異常がないか確認する目的も兼ねて定期的にケアしてあげましょう。

2.鼻ケアは深追いしない

猫の鼻

猫の鼻ケアにおいて、しつこく深追いするのは禁物です。たとえば、鼻くそは本来自然に剥がれ落ちていくもの。こびりついたものを無理やり剥がそうとすると猫も痛がります。飼い主さんが行うのは、定期的に鼻の状態をチェックすることと汚れが目立つようであれば濡らしたコットンなどで軽く拭いてあげる程度に留めましょう。

また、神経質になって鼻の中の汚れも落とそうとするのもNGです。逆に猫の鼻を傷つけてしまう恐れがあります。綺麗にするのは鼻の外に出た汚れだけにしましょう。

3.顎のケアは環境管理も大事

撫でられる猫

猫のあごをケアするとき、顎下についた汚れをコットンなどで拭き取ってあげることが大事です。特に毛が長い個体だと、顎下にフードの食べかすが付着することもあるため不衛生な状態になりがち。そうした汚れを軽くでいいので取り除いてあげましょう。

ただ、猫の顎ニキビが発生する要因は様々。顎の衛生状態の他にもストレスやアレルギー、害虫などによって引き起こされるケースも少なくありません。特に気を付けたいのが食器。食器が汚れたままであったり、材質に対してアレルギーを持っている場合も猫ニキビは発生します。

猫のあごケアを行う際は、あごを綺麗にするのは勿論、猫が過ごす環境にも気を配ってあげましょう。

気付いたら動物病院に相談しよう

動物病院にいる猫

猫の鼻とあごに何かしらの異常が発生した場合、自力で解決しようとせず一度動物病院に相談しましょう。あごニキビの場合は初期であれば飼い主さんでも対応できると言われていますが、実際知識が乏しい方が状態を改善させるのはなかなか困難です。

対応によっては、猫の状態がさらに悪化する懸念もあるため、無理せず動物病院に相談してみましょう。

まとめ

喉を撫でられる猫

猫の鼻とあごは、それぞれ猫が自分で綺麗にしにくい場所です。そのため、飼い主さんが定期的にお手入れを手伝い、状態を確認してあげる必要があります。

少々手間に感じるかもしれませんが、大事な愛猫の健康を守るためにも今回の記事を参考に鼻とあごのケアをしてあげてください。

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