【鳴き声】猫の「アオーン」はどんな意味?シーン別4つの意味と応え方

【鳴き声】猫の「アオーン」はどんな意味?シーン別4つの意味と応え方

猫の鳴き声は「ニャー」が一般的ですが、その時の気持ちや状況によってさまざまな鳴き方をします。では猫が「アオーン」という鳴き声をあげる時には、どのような意味があるのでしょうか。シーン別に「アオーン」の意味と、飼い主さんがどのように応えるべきかを解説します。

猫の「アオーン」という鳴き声に込められた意味

大きく口を開けて鳴く猫

1.大きな声で長く鳴く時は何かを主張している

猫が大きな声で長く「アオーン」と鳴いている時は、自分の気持ちや要求を鳴くことで主張しています。鳴き声の高さや、誰に向かって鳴いているかによって、猫が何を主張しているのかを読み取ることが可能です。

たとえば飼い主さんに対して高めの声で鳴いている場合は、「構ってよ~」とアピールして甘えていると考えられます。一方、まだ仲良くなれていない新入りの猫や、相性の悪い同居猫に向かって低い声で鳴いているのなら、「こっちに来るな!」と威嚇しているのでしょう。

また低めの遠吠えのような鳴き声を出している時は、寂しさや不安の表れだといわれています。飼い主さんの姿が見えない時に、鳴き声あげて「そばにいてよ~」とアピールすることもあります。

2.若い猫がウロウロしながら鳴く場合は遊び足りない

若くて元気いっぱいな猫は、日頃から体を動かすことが大切です。運動不足でストレスが溜まっている時や、留守番ばかりで遊び足りていない時には、部屋をウロウロしながら「アオーン」と鳴いて遊び足りないということを飼い主さんにアピールします。

夜に飼い主さんが寝ようとしているのに、「もっと遊ぼうよ~!」としつこく誘ってくることも…。愛猫のためにも、飼い主さんの安眠のためにも、日中のうちに十分な運動をさせることをおすすめします。

3.老猫がウロウロしながら鳴く場合は認知症の可能性がある

老猫が部屋をウロウロと徘徊しながら「アオーン」と鳴く場合は、認知症の疑いがあります。猫は10歳を過ぎるころから認知機能が低下しはじめ、14歳以上になると特に認知症の症状が出やすいです。昼も夜も関係なく「アオーン」と鳴く場合や、認知症によく見られる粗相などの症状が出ている場合は、動物病院で診察を受けましょう。

また体調不良が原因で「アオーン」と鳴くこともあるので、少しでも病気が疑われる場合にはすぐに病院に連れて行ってください。

4.メス猫が長時間鳴き続ける場合は発情期

猫には年に2回、2月〜4月ごろと6月〜8月ごろに発情期があります。この時期にメス猫が「アオーン」と長時間鳴き続ける場合は、発情期でオス猫を呼ぶために鳴いていると考えられます。野良猫の鳴き声が妙に騒がしい夜があるのも、発情期によるものなのですね。

近所迷惑になったり、飼い主さんの睡眠が妨害されたりするようなら、避妊手術をして発情行動を抑制するとよいでしょう。

猫が「アオーン」と鳴く時の飼い主さんの応え方

飼い主さんに甘える猫

愛猫が「アオーン」と鳴いている時には、鳴き声に込められた気持ちや鳴いている原因を考えて、適した応え方をしたいですね。

たとえば愛猫が遊び足りないことが理由でウロウロしながら鳴いている場合は、運動不足とストレスを解消するために遊び相手になってあげるとよいでしょう。夜中に「遊ぼう~」とアピールされると飼い主さんも寝不足になってしまって大変なので、寝る前に愛猫が満足するまで一緒に遊ぶという習慣をつけるのがおすすめですよ。

また日中は留守番をしている時間が多い猫には、ひとり遊びができるおもちゃやキャットタワーを用意して、留守番中にも運動ができる環境を整えてあげてくださいね。

もしも愛猫が鳴き続けることで「甘えたい」「構ってほしい」などのアピールをしつこくしてくる場合は、あえて無視をするのもひとつの手です。飼い主さんがいつも要求に応えていると、猫はワガママになってしまいます。しつけの一環として、「鳴いても要求が通らないこともあるよ」と教えるのも飼い主さんの役目なのです。

ただし「体調が悪い」などの切実な理由があって鳴き続けている場合もあるので、単なる甘えやワガママでない時には、しっかり様子を見て必要な対応をしてください。また認知症の猫が鳴き続けている時には、少しでも安心できるように優しく寄りそってあげましょう。

まとめ

こちらに向かって鳴く猫

猫がいつもと違う鳴き方をしている時、飼い主さんには猫の気持ちや鳴き声に込められた意味を考えて、要求に応えたり適切に対処したりすることが求められます。「アオーン」という鳴き声にもシーン別にさまざまな意味があるので、鳴き声を愛猫の不満や不調に気づくきっかけにしてくださいね。

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