凄く『レア』な存在の猫種5選!それぞれの特徴や珍しい理由も解説

凄く『レア』な存在の猫種5選!それぞれの特徴や珍しい理由も解説

猫を世界規模で見てみると、およそ300以上の猫種がいるのだそうです。今回は、その中から特に「レア」な存在の猫達を紹介いたします。

出会えたら凄い!? 凄く「レア」な存在の猫種

トイガー

猫の品種の数が全部でどのくらいか、ご存じの方はおられるでしょうか。

世界規模で換算し、大手の登録団体に認定されていない猫を含めると、実に300種類以上といわれています。まだまだ、私達の知らない猫達がたくさんいるのです。

今回は、滅多に出会うことができない凄く「レア」な猫種を5つ紹介いたします。

1.アシェラ

アメリカの「LifestylePets社」が生み出したアシェラ。野生種であるアフリカンサーバルとアジアンレパード、イエネコのベンガルを掛け合わせた猫です。

アシェラの最も珍しい点は体格です。一般的なイエネコの平均体重(短毛種の場合)が3kg〜5kgなのに対して、アシェラは14kg〜15kg。なんと中型犬並みに大きくなるのです。

さらに驚くべきは個体の価格です。日本円で、およそ250万円から300万円程度になるのだとか。このことから、『世界最高級の猫』という異名も持っています。

日本ではブリードされていない猫なので、残念ながら国内で出会うことはできません。

ちなみに、アシェラは野生種の血を引き継ぐ猫種であり、交配に含まれるベンガルもまた野生種が元になった猫です。家族以外の人間には懐きにくい可能性があります。仮に家族であっても、接し方には細心の注意が必要でしょう。

2.トイガー

トイガーは、ベンガルを繁殖する過程で誕生した猫です。1980年代に偶然、トラに似た縞模様を持つ子猫が誕生したことを皮切りにブリードが始まりました。

そう、トイガー最大のレアポイントはサーキュラーマーキングという模様です。そのコンセプトは、まさにリビングで飼育できるトラ。「Toy(可愛がる) Tiger(虎)」が語源になっています。

平均体重は5kg~10kg程度のセミフォーリンタイプで、一般的な長毛種(大型種)と変わらない体格になります。

ただし、原種がベンガルなので野性味が強くなる可能性があります。とはいえ、比較的活発で明るく、飼い主に対して愛情深い性格といわれており、実際性格に関してはかなり個体差がありながらも、比較的信頼関係が築きやすいといわれています。

なお、トイガーはヤマネコから受け継いだ性質上、一般的な猫と比べてFIP(猫伝染性腹膜炎)の感受性が高い傾向にあります。ストレスがかからないよう、室内で楽しく遊べる環境を整えることが大切です。

3.サバンナキャット

サバンナキャット

サバンナキャットはサーバルキャットの遺伝子を持つ猫です。イエネコとの交配を繰り返し、野性味を薄めています。

サバンナキャットにはF1~F7(第1世代~第7世代)という区分が存在し、数字が小さいほうが野生の血が濃く、後半になるにつれてイエネコに寄ってきます。

ちなみに、F1は動物愛護法によって飼育が禁止されています。家庭向きになるのはF5以降の区分です。F4以降では、10kg以上の体重になることは少ないとされています。

性格的な特徴は、ワイルドな見た目と反して人懐こく、甘えん坊。社交的で子どもとも上手に遊ぶことができるといわれています。

ただし、甘えん坊が裏目に出ると嫉妬心を抱くことがあるので、お子様がいるご家庭では、平等に愛情を注ぐように心がけてください。

4.ターキッシュアンゴラ

ターキッシュアンゴラはトルコの山岳地帯で自然発生した猫です。マヌルネコがルーツとされています。

長毛で真っ白な被毛が特徴的なターキッシュアンゴラは、外見が優雅でどこか神秘的な印象を抱くでしょう。平均体重は2.2kg〜4.5kgで、一般的な短毛種の猫と変わりません。

実は2023年現在でも入手困難な猫であり、出会う手段は輸入や専門のブリーダーさん、里親になるなどの選択肢しかありません。

その希少性は原産国のトルコでも同じく、あまりと珍しさに『トルコの国宝』と称されています。

ターキッシュアンゴラの性格は白猫特有の神経質な面が目立ち、繊細です。気高いお嬢様のような気質があるものの、飼い主さんに対しては忠実な側面も持ち合わせています。

5.ハバナ・ブラウン

ハバナ・ブラウンはシャム猫から派生した猫で、チョコレートのような色の被毛が特徴的です。

イギリスとアメリカでは人気の高い猫種ですが、全体的な数が少ないので希少性が高い猫です。

平均体重は2.8kg~5kgで、一般的な短毛種と変わらない体格です。卵型の目がやや離れた位置にあることもハバナ・ブラウンの個性でしょう。

性格は、シャム猫と同様に人が大好きで、常に温もりを感じていたいと思うタイプの子が多い傾向にあります。とても賢く、飼い主さんの言葉を理解できるともいわれています。

また、明るく愛情深い猫で、飼い主さんとの信頼関係が非常に築きやすいでしょう。その反面、飼い主さんの愛情を独占したがる面があります。多頭飼育にはあまり向かないでしょう。

まとめ

ターキッシュアンゴラ

今回は、非常に「レア」な猫種を紹介いたしました。野生種の血を引く猫やマヌルネコをルーツに持つ猫など、まさに個性派揃いでしたね。

日本で出会うことが難しい猫が多いですが、SNSなどで検索をかけると情報や動画を見ることができます。気になる猫がいれば、一度ご覧になってみるのも良いかもしれませんね。

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