『猫は散歩の必要がない』とはいわれていますが、完全室内飼いの場合、愛猫が運動不足になっていないか心配になりますよね。また、短毛種の猫は長毛種と比べて運動量が豊富で、1日に20〜30分ほど運動時間を確保することが望ましいようです。
今回は、飼い主さんにとって心配の種でもある愛猫の運動不足に関して、運動不足に陥っている際に見られる特徴と、その解消方法をご紹介していきます。愛猫の普段の様子と重なるものがないか、ぜひチェックしてみてください!
1.肥満気味
運動不足の場合には、やはり見た目にも影響がみられます。肥満傾向にあるかを判断するひとつの基準として、猫の四つ足を地面につけて立った状態で、腰のくびれがあるかどうかを確認してみましょう。
くびれが全くない場合には肥満傾向にあるといえます。長毛種の場合にはなかなか見えにくいため、やさしく触って判断してみてくださいね。
2.過度なグルーミング
本来グルーミングはリラックスしている時に行うことが多いですが、毛が抜けてしまうほどのグルーミングや、舐めるだけでなく噛んでしまう際には、運動不足によりストレスが溜まっている可能性があります。
放っておくとしっぽや手足を噛んでしまうこともあるため、普段から様子を見守ってみましょう。
3.急に走り出す
これは「真空行動」と呼ばれるもので、体力があり余っていたり、退屈していることが原因で引き起こされるといわれています。日々の遊びや運動の時間に物足りなさを感じている場合に多くみられます。
走り回るだけでなく何もないところに飛びつく場合もあり、家具などにぶつかってしまうと危険が伴います。
猫の「運動不足」の解消方法
元々運動が苦手な場合や、運動不足になってしまい体を動かすことが億劫になってしまった場合などは特に、運動不足の解消が難しく感じてしまうかもしれません。
ただ、飼い主さんが愛猫の性格や習性を理解して遊び方を工夫することによって、少しずつ改善が期待できます!
ここからは、猫が運動不足になってしまった時の解消方法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
キャットタワーを設置する
猫にとっては、平面を走り回るよりも上下運動が重要といわれています。もし走り回るスペースがなくても、キャットタワーを設置して猫が乗り降りするだけでも大きな効果があります。
飼い主さんと一緒に遊ぶ
年齢とともに自分から遊ぶことが少なくなってきた猫の場合には、飼い主さんから積極的に遊ぶ時間を作ってあげましょう!
猫の狩猟本能を刺激するような不規則な動きを取り入れつつ、高いところなどに誘導することで運動不足の解消に繋がります。
1人でも遊べるおもちゃを取り入れる
猫は飽きやすい一面があるため、カシャカシャと音が鳴ったり猫が捕まえやすい形のおもちゃを複数用意しておくと効果的です。
また、使わないときは見えないところに片付けることで、新鮮味を継続することも可能です。
多頭飼いを検討する
少しハードルは高くなりますが、運動や遊びに興味を示さない猫の場合には、遊び相手を迎え入れることで改善される場合もあります。
ただし、猫同士の性格や十分な飼育スペースが確保できるかどうかなど、飼育に関する問題も出てきますので、検討する際には注意が必要です。
まとめ
今回は、運動不足の猫にみられる特徴や改善方法をご紹介してきました。運動不足は愛猫の健康状態にも関わるポイントであり、不安を抱えている飼い主さんは多いことと思います。
年齢や性格などによって様々ですが、愛猫に合わせたベストな改善方法を試してみてくださいね。