️シニア猫を襲う「高血圧症」の考えられる原因とは
腎臓病を患っている
慢性腎臓病を患っている猫のおよそ40%に血圧上昇が見られるそうです。(研究データによってばらつきはありますが、最高で65%という報告もあります。)
腎臓病では腎臓の循環が悪くなった際に分泌される酵素の影響で血管が収縮して血圧が上がります。リビアヤマネコが祖先とされている現代のイエネコは、基本的に尿路系の病気に罹りやすいと言われます。若い時にはトラブルがなかったとしても、年齢を重ねると腎臓にも問題が起こりやすくなります。
甲状腺機能亢進症を患っている
こちらもデータによってばらつきはありますが、甲状腺機能亢進症に罹患しているおよそ80%以上の猫に血圧上昇が見られるとされています。
10歳以上の高齢猫に発症しやすい、ホルモンが異常に分泌されてしまう病気です。食欲が旺盛になるのに痩せてしまう、多飲多尿、落ち着きがなく目つきがギラギラしてくる、性格が変わった感じがするなど甲状腺機能亢進症の特徴的な症状だけではなく血圧も上昇することがあるようです。
️シニア猫の「高血圧症」を予防する方法
1.定期健康診断を受ける
シニア猫への病気予防法として一番身近なのは、定期的な健康診断を受けることでしょう。
完全室内での暮らし、動物医療の発達、食事やサプリメントなどの影響によって、人間と一緒に暮らす猫たちの寿命は確実に延びています。そのため、人間と同じように病気を早期に発見できる「健康診断」を行うことで、健康的に寿命を伸ばすことができます。
2.血圧測定や眼底検査を受ける
タイミングを逃さないように、必要なチェックをすることも大切です。
血圧上昇の原因となる病気に罹患している場合は、通院時に検査をして血圧が上昇をしているか把握することが大切でしょう。血圧が上昇してきても、早期に気がつけば対処する選択肢も広がり今以上に血圧が上昇しないよう管理することができるかもしれません。
眼底検査では高血圧による網膜剥離などを検出できることもあります。
ちなみに、猫の高血圧は眼底検査では高血圧による網膜剥離などを検出できることもあります。
️まとめ
シニア猫を襲う『高血圧症』とは…考えられる原因と予防法2つについてお伝えいたしました。
高血圧は、猫にとっても大変危険は症状ということがわかりますね。ただし、体質によっては、元々血圧の高めな猫もいます。
愛猫の健康は、一緒に暮らす私たちが守ってあげなければなりません。少しでも様子がおかしいと思われる時は絶対に軽く考えず、かかりつけの獣医師に早急に相談をしてくださいね。