1.心臓病
猫の突然死の原因として、その大半を占めていると言われているのが心臓病です。心臓病と一言で言っても、実際は複数の疾患が存在します。中でも猫が患うことが多いとされるのが肥大型心筋症。心臓の筋肉が厚くなっていき、うまく心臓を動かすことができなくなり血液を全身に送り出す、という働きができなくなります。最悪の場合、死を招く恐ろしい病気です。
肥大型心筋症の原因は多くの場合、遺伝的な要因によるものです。ただしどの猫にも発生する可能性はあります。特に肥大型心筋症を患いやすい猫種としては以下が挙げられます。
- メインクーン
- ラグドール
- アメリカンショートヘア
- ノルウェージャンフォレストキャット
- ブリティッシュショートヘアー
- スコティッシュフォールド
その他の品種においても、心臓病は注意してあげたい病気であることに変わりありません。特にオス猫は、メス猫よりも肥大型心筋症になりやすいといわれているため定期的な健康診断が重要となってきます。年に2回は動物病院で一通りの検査を行い、早期発見に努められることを推奨します。
2.急性腎不全
猫が患う腎臓病には大きく分けて2種類存在します。ひとつは老化などの要因によって少しずつ進行していく慢性腎臓病。多くの猫が慢性腎臓病をかかえており、完治させることも現時点では不可能な猫の宿命ともいえる病気です。ただし、慢性腎臓病では基本的に突然死は起こりません。
緊急の危険度が高いのは、もうひとつの方である急性腎不全です。その名の通り急激に腎臓機能が低下する病気で最悪の場合は死に至ります。急性腎不全を患う原因は様々。中毒や脱水、他の病気が引き金となって起こります。
特に注意したいのが中毒です。健康体な猫であっても危険な食べ物を口にすることで、中毒を起こし急性腎不全で亡くなってしまうケースがあります。代表的な危険物としては、ユリ科植物などが挙げられます。いずれも身近に存在する物であるため、警戒を怠りやすいですが決して猫を近づけさせないように気を配りましょう。
3.事故
病気以外でも、猫が突然他界してしまうケースがあります。それは室外に出ることによって発生する事故死。外の世界には猫にとって危険な存在がたくさん存在します。特に危ないのが車やバイクなどによる交通事故。
元々、猫は咄嗟の判断が苦手な生き物です。突然、車やバイクが接近してきてもどうしたらいいか戸惑ってしまい動けなくなる子も少なくありません。室内飼育で過ごしてきた猫なら、なおさら外の世界は危険といえます。
猫を飼育するときは室内飼育が原則です。好奇心旺盛な猫が勢い余って脱走しないように、窓に格子やストッパーを付ける・脱走防止扉を導入するなどの工夫を施しましょう。
まとめ
大事な猫が突然、他界してしまうことは非常に悲しい出来事です。しかし、あらかじめ飼い主さんが知識を身に付け、日頃から気を配ることで回避できるケースも少なくありません。
今回の記事を参考に、愛猫の突然死を警戒してみてください。