猫に『オリーブオイル』は健康に役立つ?4つのメリットと注意点

猫に『オリーブオイル』は健康に役立つ?4つのメリットと注意点

オリーブオイルは人間の体のみならず、猫の健康にも嬉しい効果を発揮してくれます。今回は、4つのメリットと注意点について詳しく紹介いたします。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

オリーブオイルは猫の体に良い!!4つのメリット

オリーブオイル

オリーブオイルは、小さじ半分~1杯程度の量であれば猫に食べさせてあげることができます。ただし、オリーブの実を加工したもの(塩漬け)や、ガーリックを含むものはNGです。

一般的に体に良いと言われているオリーブオイルですが、猫が食べるメリットは何なのでしょうか。こちらでは、嬉しい効果を4つ紹介いたします。

1.便通が良くなる

オリーブオイルは、小腸や大腸で吸収されにくい性質を持っています。

よって潤滑油の役割を果たし、便の通りを良くしてくれます。さらに、腸自体の活性化も促してくれます。

2.老化防止

オリーブオイルには、ポリフェノールやビタミンEが含まれています。これらの働きによって、アンチエイジングの効果が見られます。

ポリフェノールは細胞の老化を防ぐ抗酸化作用があり、LDL(悪玉)コレステロールの酸化を抑える効果も知られています。

ビタミンEは、美容成分としてもよく利用される、抗酸化作用のある成分で、両方を含むオリーブオイルはまさに理想の食品なのです。

3.生活習慣病・がん予防

オリーブオイルは、生活習慣病(糖尿病・動脈硬化)や心臓病、がんを抑制する効果を持っています。そのメカニズムは、アンチエイジングと同様です。

これらの疾患は、人間がなるものだと思いますよね。しかし、残念ながら猫も人間と同じような病気になるリスクがあるのです。

4.毛球症の改善

毛球症は猫ならではの病気です。これは、毛繕いの過程で飲み込んでしまった被毛が胃腸に留まってボール状になり、詰まらせてしまうものです。

最悪の場合は命に関わることもあり、外科手術を必要とするケースもあります。

便通の改善と同様に、オリーブオイルを摂取することで被毛の排出を促すことができます。すなわち、毛球症の予防や改善に役立つのです。

オリーブオイルの注意点

体をかく猫

上記の4つのメリットからも分かるように、オリーブオイルは猫が健康的に生きる手助けをしてくれます。

とはいえ、気をつけないと逆効果になってしまいます。いくつか注意点を挙げてみます。

  • 摂りすぎは下痢を招く
  • アレルギーを引き起こすことがある
  • カロリーオーバーになることも

オリーブ摂取後に皮膚の痒み・元気がないなどの症状が見られたら、アレルギーの可能性があります。早急に動物病院を受診しましょう。

また、オリーブオイルは油であることに変わりありません。肥満になる恐れがあるので、食べさせ過ぎには気をつけましょう。

まとめ

オリーブオイルと猫

オリーブオイルには、便通の改善・アンチエイジング効果・生活習慣病やがん抑制・毛球症改善(予防)などの嬉しい効果がありました。

その反面、下痢を引き起こす可能性・アレルギー症状が出る可能性・肥満のリスクなどのデメリットも存在します。

本来は猫が積極的に摂るものではないので、必ず適量を守るようにしてください。小さじ1杯を超えてはなりません。

これからは猫も長生きする時代!上手に取り入れて、恩恵にあやかりたいものですね。

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