猫は生肉を食べる?
家で飼われるようになっても、猫は肉食動物です。今でも、外へ行く猫は、ネズミや小鳥などを捕まえることがありますね。自分では食べないで持ってくるだけという猫もいますが、捕らえた獲物を食べることもあります。
猫によっては生肉を好まないこともありますが、基本的には生肉を食べてはいけないということはありません。ただ、猫に市販の生肉を与える場合には、気を付けなければならないこともあります。
猫に生肉を与えるメリット
猫は肉食の動物です。そのため、猫の腸は本来生肉の消化に適しているといえます。生肉を与えることは、野生の本能をくすぐることにもなるでしょう。
また、生肉には猫に必要なたんぱく質が豊富なので、健康面でも良い影響を与えてくれます。添加物も含まれていないので、その点では安心な食事といえるでしょう。
猫に生肉を与えるデメリット
野生の猫が獲物を捕らえた場合は、頭からしっぽまで丸ごと食べますが、販売されている生肉は特定の部位だけです。生肉の特定の部位だけを食べていると、栄養バランスが偏ってしまいます。
「総合栄養食」と明記された市販のキャットフードは、栄養のバランスを考えて作られています。それと水だけを与えていれば、必要な栄養素は摂取できるというものです。
キャットフードと同じように、猫に適した栄養バランスで手作りごはんを与えることは難しいとされています。生肉だけではカロリーオーバーになることもあるため、与える量にも気を付けましょう。
また、生肉には寄生虫や病原菌のリスクもあります。猫が食中毒を起こさないよう、生肉を与える際には十分注意が必要です。
猫に生肉を与える際の注意点
生肉は、必ず新鮮なものを食べさせるようにして下さい。スーパーで売られている生肉は、加熱することを前提としています。生食には鮮度が悪い場合がありますので、おすすめはできません。
インターネット通販などでは、猫用の生肉を購入することができます。猫に与える生肉は、専用の物の方が安心です。
まとめ
基本的に総合栄養食を食べていれば栄養バランスは問題ないので、あえて猫に生肉を与える必要はありませんが、生肉を与える場合は、キャットフードを主食とし、生肉はおやつ程度とするのがおすすめです。初めて生肉を与える際は、少量ずつ様子を見ながらにしましょう。
生肉に慣れていない猫は、与えても食べない場合があります。猫が食べたがらない時は無理に与えないようにしましょう。消化力の弱い子猫や高齢猫や持病のある猫にも与えないで下さいね。