️1.多尿による脱水症状
この状態では、猫の慢性腎不全、甲状腺機能亢進症、糖尿病、高カルシウム血症などの病気が疑われます。
何度もトイレに通って、たくさん尿が出ている場合です。排泄で出す尿量が多いため、猫は脱水症状を起こしています。
また、そのために、同時に多く水分をとるようになっているでしょう。猫が一日に飲む水量はそれぞれに個体差がありますが、普段より目に見えて多くなっている場合は注意が必要です。
高齢になると大変罹りやすい病気です。あっという間に症状が進行してしまう場合がありますので、できるだけ早く受診しましょう。できるだけ早く適切な治療を行うことが大切です。
️2.尿道が詰まっている
オシッコを出す尿道に問題があり、尿が出せずに詰まっている可能性があります。
トイレに何度通っても尿量が少ない、もしくは全く出ない、そして尿の中に血が混じるという状態が続きます。この状態は「尿道閉塞」と言われ、排尿が2日間できなければ急性腎不全を起こしてしまい、命にかかわります。
緊急事態ですので、様子を見ずにすぐ獣医師の診断を仰いでください。
️3.ストレスによる突発的な膀胱炎
何度もトイレに通いますが、尿量が少なく時には血が混じることもあります。
ほぼ、ストレスが原因で突然に起こる「膀胱炎」と考えて良いでしょう。ただし、膀胱炎が初期症状の時には食欲がいつもと同じようにあり、通常通りに元気なことがほとんどです。ストレスが原因であれば緊急性は低いですが、膀胱結石、膀胱腫瘍など病気が原因の場合もあります。
そして、一番は猫自身が身体に違和感を感じて苦しいはずです。なお膀胱炎は繰り返しなってしまうことが多いです。早めに治療を行った方が良いでしょう。
️まとめ
猫が「頻繁にトイレに行く」場合は要注意!3つの要因とそれぞれの対処法とはについてお伝えいたしました。
元気さや食欲と共に、猫が排泄をしている様子や尿の状態は、猫の身体の状態をはっきりと表しています。健康な時の愛猫が出している尿の量、色、臭いを知っていれば、いつもと違った時にすぐおかしい感じられるようになります。
一緒に暮らしている人間の観察力や気付きが、愛猫の健康状態を握っていると考えて間違いがありません。尿路関係の病気は猫が罹患しやすいですから、毎日する愛猫の尿を大切に観察していきたいですね。