猫の見逃しNGな「病気のサイン」
体調不良を隠しがちな猫ですが、見逃してはいけない「病気のサイン」は飼い主として知っておく必要があります。
1.目ヤニが増えた
猫の目に何らかの問題が起きている時は、目ヤニが増えたり不快感から目を気にする様子がみられたりします。角膜が傷ついている場合や結膜炎、腫瘍なども考えられるでしょう。
食べ物や環境による何らかのきっかけから、アレルギーを発症していることもあります。
2.急激に体が痩せた
猫がご飯をしっかり食べてたり、活発な様子を見せていたりしても体が痩せていくような場合は要注意です。
病気というと、食欲の低下や元気がなくなるのが一般的な症状ですが、「甲状腺機能亢進症」や「糖尿病」のような病気は健康的な様子も見られるからです。
高齢猫はこのような病気のリスクが高まるため、動物病院での定期的な健診が大切になります。
3.かすれるような鳴き声
猫カゼのような感染症や喉の炎症などがあると、鳴き声に異常があらわれます。
「サインレントニャー」のような飼い主さんに親愛の気持ちを伝える行動の中には声を出さない鳴き方もありますが、明らかに枯れたような声で鳴いてるときは、口内で問題が起きている可能性もあります。
4.被毛を舐める時間が長い
猫はリラックスしている時に被毛を舐めて毛づくろいをします。しかし長時間、同じ箇所を舐めている場合は、病気やケガ、皮膚の痒みから舐めている可能性があります。
同様に、環境の変化などの強いストレスを感じている場合も、気持ちを落ち着かせようと過剰に舐めることも。
猫が体の一部を舐めすぎると脱毛してしまう恐れもあるため、早急に原因の特定や環境の改善が必要です。
5.くしゃみや咳をしている
猫は免疫力が低下してくると、「猫カゼ」と呼ばれるウイルス性の気管支炎を引き起こしやすくなります。
ただし、猫風邪を持っている子と持っていない子がいるので全員ではありません。
くしゃみや鼻水などの症状は、猫カゼの代表的な症状です。他にも、アレルギーによる猫喘息では咳の症状があらわれます。
これらの症状が継続的に続いていたら、早めに動物病院での診察を受けましょう。
もしも猫の病気に気付けなかったら?
猫も人と同じように病気の発見が遅れると最悪な場合、命に関わる状況に陥ることもあります。四六時中猫と一緒に過ごすことは難しくても、猫の様子を毎日気にかけてあげる習慣をつけると、病気のサインにも気付きやすくなるでしょう。
早めに病気を見つけることが望ましいです。不安や違和感がある場合は、かかりつけの獣医師さんに相談をしてみましょう。些細なことでも猫の気になる様子を記録しておくと診察する時にも説明がしやすくなります。
まとめ
猫は心身に負担がかかっていても、言葉で人に伝えることはできません。そこで大切なのは、いつもと違う猫の様子を「気のせいだと見過ごさないこと」です。
言葉で伝えることはできなくても、病気のサインは猫の様子を見ていれば何らかの形であらわれています。日頃から猫の行動や様子を丁寧に観察しておくことで、いざというときに気付くことができて、結果として病気の早期発見や治療に繋がっていくでしょう。
病気の予防では、定期的な健康診断やワクチン接種がとても有効です。健康そうに見えても症状があらわれにくい病気もあるため、尿検査、血液検査などから見つかることも少なくありません。
定期健診を積極的に行うこと、快適な生活環境を整えてあげることは、猫の将来の健康にも直結していくはずです。