安心している猫がする仕草
1.ゴロゴロと喉を鳴らす
猫がゴロゴロと喉を鳴らすのは、安心しているサインです。飼い主さんとのスキンシップの最中に喉をゴロゴロ鳴らす猫は多く、飼い主さんを信頼して心を許しているからこそ聞ける鳴き声といえるでしょう。
猫は甘えたい気分の時にも喉を鳴らすので、優しく撫でるなどして、愛猫が満足するまで甘えさせてあげましょう。
2.お腹を見せて寝る
猫にとって急所であるお腹は、よほど安心している時や心を許している相手にしか見せられない部分です。お腹を見せて仰向けに寝転んでいる猫は、敵に襲われる危険性を一切感じておらず、すっかりリラックスしているということになります。
愛猫が無防備な姿を見せてくれた時は、信頼関係が深まっていると自信を持ってよいでしょう。お腹を見せて「甘えたいよ～」とアピールする猫もいるので、構ってほしそうな場合は撫でたり遊んだりしてあげてください。ただしお腹を触られるのが苦手な猫は多いので、むやみにお腹を撫でないように注意してくださいね。
またお腹を見せたまま気持ちよく寝ている場合には、起こさずにそっと見守ってあげましょう。
3.しっぽを大きくゆっくり動かす
猫のしっぽには感情が表れるので、猫の気持ちを知りたい時はぜひしっぽに注目してみてください。安心している時にはしっぽを大きくゆっくり動かすので、そのままのんびりと過ごしてもらうのがよいでしょう。
スキンシップ中にしっぽをユラユラと揺らしているのなら、スキンシップを心地よく感じてリラックスしてくれているサインです。ただし猫が飽きてくると、途中からパタパタと激しく叩きつけるような動きに変化します。
これは猫からの「もういいよ！やめてよ！」という合図なので、見逃さないようにしてください。猫がイライラし始めたらすぐにスキンシップを終了するのが、良好な関係を築くコツですよ。
警戒中の猫がする仕草
猫の安心しているサインとなる「鳴き声」「寝る体勢」「しっぽの状態」の3つについて、警戒中にはどうなるのかを解説します。安心している時と警戒している時では、猫の仕草にかなりの違いがあることがわかりますよ。
1.低い声で唸る、「シャーッ」と鳴く
知らない人や敵とみなした相手が近くにいる時など、猫は警戒心から「ウーッ」と低い声で唸ったり、「シャーッ」と鳴いて威嚇したりします。
警戒している猫に近づくと、引っ掻かれたり噛みつかれたりする危険性があるので、無理に仲良くなろうとするのはNGです。猫の警戒心がほぐれて自分から近寄ってくるまでは、そっとしておいてあげてくださいね。
2.すぐに動ける体勢で寝る
「寝ている間に敵に襲われるかもしれない…」と警戒している猫は、いざという時に敵から素早く逃げられるように、すぐに動ける体勢を維持して寝ようとします。足裏が床についた状態で寝ている時は、警戒中なのでしょう。
3.しっぽを膨らませる
猫が毛を逆立ててしっぽを膨らませている時は、警戒しているサインです。その場にいる相手を敵と認識して威嚇している、もしくは何かにびっくりしたり怖がったりしているということなので、猫を刺激するような行動は控えましょう。
敵と遭遇した時の猫のしっぽの状態は他にもあり、しっぽを足の間で丸めている場合は、恐怖を感じて敵に降参しているサインです。一方しっぽで山を描くように振っている場合は、「これ以上近づくと攻撃するぞ！」と警告しているので、猫が落ち着くまで誰も近づかないようにしてください。
まとめ
猫にとって安心して過ごせるのはとても幸せなことなので、愛猫の安心している仕草をたくさん見られるような生活を目指したいですね。どのような時に愛猫が安心しているか、そしてどのような時に警戒しているかがわかれば、どうしたらもっと愛猫を安心させてあげられるかも見えてくることでしょう♪
また猫と信頼関係を築いて仲良くなるには、猫の気持ちを尊重して接することが大切です。警戒されているのに無理に距離を詰めようとすると、余計に警戒されて嫌われてしまうかもしれません。
猫の仕草から警戒心が読み取れた場合は、あえて猫に構わず離れた場所で過ごすことで、「あなたに危害を加えたりはしませんよ」と伝えてください。猫に信頼できる相手として認めてもらえるまでは時間がかかるケースもありますが、猫のペースに合わせてゆっくり仲良くなっていきましょう！