猫の療法食に必要な知識
1. 獣医師の指示のもと与える
猫の療法食は、病気の治療や進行を遅らせる、症状の緩和のためのフードです。治療の一つととらえてください。病気の進行に合わせて療法食を見直したり、やめたりするので、獣医師の指示で与える必要があるのです。
飼い主さんの自己判断で間違った療法食を与えたり、途中で与えるのをやめたりすると猫の体調が悪くなってしまう可能性があります。療法食は病気の猫のために栄養を調整しているので、健康な猫が食べても病気の予防になりません。それどころか健康な猫が療法食を長期間食べることで痩せ過ぎたり体調が悪くなったりするおそれがあります。
2. おやつは控える
療法食を食べている猫に市販のおやつを与えると、療法食の効果が出ない場合があります。療法食が必要な猫のためのおやつが出ている場合もあるので、おやつが必要なときは動物病院に相談をしましょう。
3. フードの切り替え方
今までのフードから療法食にいきなり切り替えると、下痢をしてしまうことがあります。今までのフードに療法食を少しずつ加えて1~2週間ほどかけて切り替えます。ただし、獣医師からすぐに療法食に切り替えるように指示があったときはそれに従ってください。
4. 猫が食べてくれないとき
食べ慣れていないものを受け付けない猫は療法食を食べてくれないことがあります。まずは動物病院に相談をしましょう。
療法食を猫に食べてもらうには、時間をかけて切り替える方法以外に以下の方法があります。動物病院で相談をしてから試してください。
- かつお節など猫の好きなもののにおいをつける
- ささみなど肉のゆで汁をかける
- ドライタイプの療法食をお湯でふやかす
- ウェットタイプの療法食を人肌程度に温める
- 他のメーカーの療法食試す
療法食と機能性ペットフードの違い
肥満対策や気になる健康に配慮した総合栄養食は機能性ペットフードと呼ばれています。療法食と違い、病気の治療や症状の緩和を目的としていません。健康な猫に栄養価のサポートとして適正な量を与えることが大切です。猫の健康状態で気になることがあるときは動物病院を受診しましょう。
まとめ
猫が病気になると療法食が必要になる場合があります。療法食は獣医師の指導のもと猫に与えるフードです。機能性ペットフードは栄養のサポートとして健康な猫が食べるフードです。療法食で気になること、猫の健康で気になることがあるときは動物病院で相談をしましょう。