猫にしてはいけないNG行為
1.しつけのために怒鳴ったり叩いたりする
猫と暮らしていると、イタズラをされてしまうことがあるかと思います。猫にもしつけは大切ですが、怒鳴ったり叩いたりするというしつけのやり方は絶対にNGです。怒鳴ったり叩いたりしても、猫に恐怖心を抱かせて飼い主さんとの信頼関係が壊れてしまうだけで、しつけの効果はあまりありません。
愛猫がイタズラをした時は、その場で「ダメ！」と短い言葉で叱ってください。大声もまた猫にとっては恐怖心しか抱かせないので、大声というより声色で伝わるよう心がけて下さい。またそもそも猫がイタズラをできないように、環境を整えておくのもおすすめですよ。
2.しつこく構いすぎる
猫は野生時代に単独行動をしていたので、ひとりでいる時間を好む傾向があります。つまり飼い主さんがたくさん構ってあげるほど、喜ぶというわけではないのです。
猫がスキンシップに飽きてイライラし始めているのにしつこく構い続けたり、構ってほしい気分じゃない時にちょっかいをかけたりすると、猫のストレスになってしまうので注意しましょう。
逆に猫自ら擦り寄ってきて構ってほしそうにしているなら、猫のペースに合わせて、しつこくない程度に構ってあげましょう。
3.香水をつけた状態で触る、アロマをたく
飼い主さんにとってはほのかな良い香りでも、嗅覚が優れている猫にとっては強すぎる刺激になってしまう場合があります。香水をつけた状態で愛猫に触ると、猫のストレスになるのでNGです。他にも柔軟剤やタバコのニオイは、猫のストレスになるので気をつけましょう。
また猫がいる部屋でアロマをたくのも絶対にNGです。猫の体は精油の成分を分解できず、中毒症状を引き起こしてしまう危険性があります。精油を直接舐めたわけでなくても、アロマをたいた部屋の空気を吸うだけで、健康に悪影響を及ぼす可能性があるといわれているので注意してください。
4.食事の管理をしない
猫の健康維持のためには、飼い主さんによる食事の管理が必須です。愛猫のおねだりに負けて、好きなだけごはんやおやつを与えていると、肥満になって健康を害してしまうかもしれません。甘やかしすぎないほうが、愛猫のためになることを理解してくださいね。
また人間の食べ物を猫に与えるのもNGです。人間の食べ物は猫にとって塩分や糖分が多すぎますし、猫が食べると中毒症状を引き起こすものもあるので危険です。猫には猫用の食べ物で満足してもらいましょう。
5.無理に他のペットや来客と仲良くさせようとする
猫は警戒心や縄張り意識が強いので、出会ってすぐに誰かと仲良くなることは難しいです。無理に他のペットや来客と仲良くさせようとしても、猫のストレスになるだけで仲良くはなれないでしょう。
猫が相手への警戒心を解いて自分から近づいてくるまで、そっとしておいてあげてくださいね。相手を怖がっている時には、愛猫がひとりで隠れられる空間を用意しておくのも大切ですよ。
猫のストレス解消のコツ
飼い主さんが愛猫の気持ちや健康に配慮して上記のNG行為を避けていても、猫のストレスをゼロにすることは難しいです。猫はデリケートなので些細なことでストレスを感じ、ストレスが溜まると体調を崩してしまうこともあります。
猫が心と体の健康を維持できるように、飼い主さんがストレス解消をサポートしましょう。ストレス解消のためには、毎日のコミュニケーションが大切です。どれほど忙しくても愛猫とスキンシップをとる時間をつくって、満足するまで甘えさせてあげてください。
運動もストレス解消になるので、おもちゃを使って一緒に遊びましょう。飼い主さんがいない時でも猫が遊べるように、ひとり遊びができるおもちゃを用意したり、上下運動できるようにキャットタワーを設置したりするのもおすすめです。
まとめ
猫の飼い主さんは猫についての理解を深め、愛猫が幸せに暮らせるようにできる限りのことをしてあげる必要があります。
猫について無知なままでいると、悪気なく猫の健康を害する行為をしてしまったり、よかれと思ってした行為が猫のストレスになったりする可能性があるので注意してくださいね。猫ファーストな環境や接し方を心がけて、猫が理想とする生活の実現を目指しましょう！