猫への『置き餌』をやめたい!移行時の大切な3つのステップとは

猫への『置き餌』をやめたい!移行時の大切な3つのステップとは

かつては当たり前だった猫への「置き餌」。しかし、フードを放置しておくことは、実際デメリットもあります。今回は、猫へ余計なストレスを与えることなく置き餌をやめられる3ステップを紹介いたします。

置き餌は体に悪い!?気をつけたいデメリット

ご飯を確認する猫

置き餌には、『猫が食べたい時に食べたい量だけ食べられる』というメリットがあります。しかしその一方で、注意が必要なデメリットがあります。

不味くなる

人間のスナック菓子を放置すると不味くなるように、キャットフードも時間が経つにつれて味が落ちてしまいます。

猫は風味や鮮度に重きを置く動物なので、食いつきが悪くなる可能性があります。

不衛生

一旦猫の唾液が付着したご飯をそのままにしておくと、雑菌が繁殖して衛生的ではありません。

肥満の原因になる

好きなタイミングで食べられる自由があると、逆にダラダラと食べるようになってしまいます。

家猫の場合は運動不足になりがちなので、そのような生活を続けていると肥満になる恐れがあります。

将来的に糖尿病になるリスクが上がってしまうので、体に良くありません。

ストレスなく置き餌をやめる3つのステップ!

食べ残しの食器

上記のデメリットも踏まえて置き餌をやめようと決心したところで、実際スムーズにいくものなのでしょうか。

もちろん、突然置き餌を止めてしまうと、食べたい時に食べられなくなるストレスを猫が感じてしまう可能性もあります。

そのため、置き餌を止める場合には、突然止めてしまうのではなく、少しずつ置き餌の無い状況へ移行して、猫を慣れさせていくことが理想的です。

ここでは、無理なく置き餌を卒業するために大切な3つのステップを紹介いたします。

1.食後に一旦食器を片付ける

猫が食事を終えて他の場所に移動したら、一旦食器を片付けるようにしてください。

移行期の初期段階では、再び欲しがったら少しだけ食べさせるようにします。

2.残飯は匂いを残さずに処分する

食べ残したフードは袋に入れて処分するか、猫が立ち入らない場所のゴミ箱に直接捨てるようにしましょう。

匂いが残っていると、猫がゴミ箱を漁ってしまうかもしれません。その過程で危険なものを食べてしまう恐れがあるので、匂いの痕跡を断つようにします。

尚、食器を片付ける時も、残飯処理の際も猫が見ていないか確認するようにしてください。目の前で片付けてしまうと、猫が「獲物を取られた!」と誤解してしまったり、余計に欲しがるようになってしまいます。

3.食事の提供回数を徐々に減らす

食器を下げる環境に慣れてきたら、徐々に提供回数を減らしていきます。例えば、一日6回からスタートして、4回、3回と減らしていくような感じです。

一日2回まで減らしても良いのですが、元々猫はまとめて食事を摂る習慣がないので、3回で落ち着けばそこをゴールにしても構いません。重要なのは、フードを放置しないということなので、回数に関しては愛猫の様子に合わせて決めて大丈夫です。

ただし、一日あたりの摂取量を超えないように気をつけてください。

まとめ

食器の前の猫

猫の置き餌は、風味の劣化や衛生面での問題、肥満に繋がりやすいなどのデメリットがあります。愛猫の健康面を考慮すると、控えたほうが良いでしょう。

置き餌を卒業する際は、いくつかの段階に分けて少しずつ進めてください。ストレスがかかると体調を崩したり、飼い主さんに不信感を抱くようになってしまいます。

まずはそっと食器を片付けるところから、焦らずに目標達成に向かっていきましょう。

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