猫の毛並みが「パサパサ」になる原因5つ!改善するための方法とは

猫の毛並みが「パサパサ」になる原因5つ!改善するための方法とは

ふわふわで艶のある毛並みは、猫のチャームポイントです。猫の毛並みがパサパサしているときは、何が原因なのでしょうか。猫の毛並みが悪くなる原因と対処法をご紹介します。

SupervisorImage

記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

猫の毛並みが「パサパサ」になる原因

被毛が汚れている猫

猫の毛並みが「パサパサ」になっているときは、いくつかの原因が考えられます。

1.栄養不足

栄養が偏ると、被毛の艶がなくなり、パサパサとした質感になってしまいます。炭水化物が多くてたんぱく質が足りていない、ビタミン不足、カロリーや油分が足りていない、などが考えられます。

2.汚れ

猫はきれい好きでよく毛づくろいをします。しかし、汚れの種類やついている場所によっては猫が自分で汚れを取ることはできず、その結果毛並みが悪くなることがあるのです。

3.乾燥

猫の肌がとても乾燥すると、フケが多くなったり毛並みがパサパサとしてくることがあります。頻繁にシャンプーをし過ぎて皮膚や被毛に必要な皮脂まで落としている、洗浄力が強過ぎるシャンプーを使った、空気の乾燥などが皮膚が乾燥する原因として挙げられます。

4.老化

猫が年をとると被毛の艶が失われてきます。食べる量が減ったり消化吸収能力が衰えて栄養の吸収が悪くなったり、関節の痛みなどでこまめに毛づくろいをしなくなったりして、毛並みが悪くなります。

5.病気

病気によって毛並みが悪くなることがあります。下痢や嘔吐などで十分な栄養を摂取できずに毛並みが悪くなったり、脱水状態になって皮膚に弾力がなくなり毛が束になって割れる毛割れが起きたりします。皮膚病やホルモンの病気によっても毛がパサパサになることがあります。

猫の毛並みを改善する方法

ブラッシングされる猫

では、猫の毛並みを改善するには、どのような方法があるのでしょうか。

食事の見直し

キャットフードは「総合栄養食」を与えます。

総合栄養食を食べていて栄養は足りていても、猫によってキャットフードの「合う」「合わない」があることがあります。体質に合ったフードを食べていると、より毛艶がよくなることもあります。

新しいフードを与えるときは、それまでのフードに少しずつ新しいフード追加していき、1週間~10日くらいかけて切り替えましょう。猫に新しいそのフードが合っているのかどうかを判断するには、8週間程与えてみましょう。

シャンプーやブラッシング等のお手入れ

まずはブラッシングをして、皮膚の汚れや抜け毛を落としましょう。ひどい汚れはシャンプーで落とさなければいけないこともあります。

皮膚病があってシャンプーをする必要がある時以外は、あまり頻繁にシャンプーする必要はありません。短毛の猫では半年に(換毛期に)1回、長毛の猫でも多くて月に1回程度が目安です。

洗浄力が強過ぎず保湿効果のあるシャンプーを選び、トリートメントやローションを使ってあげるとより毛並みが良くなります。

なお、高齢の猫は毛づくろいの頻度が減るので、こまめにブラッシングなどのケアをしましょう。

過ごしやすい湿度にする

冬は空気が乾燥し過ぎないようにしてあげましょう。

部屋の湿度が高過ぎると、不快になるだけではなく部屋でカビが増えたりします。

猫がいるエリアの湿度は、なるべく40~60%になるように調節しましょう。

病気の治療

病気の場合は体のケアだけをしていても毛並みは改善しません。

毛並みがパサパサしている以外に、元気がない、嘔吐や下痢をしている、痩せてきたなど気になる症状がある場合は、動物病院を受診しましょう。

まとめ

長毛の猫

猫の毛並みがパサパサしてしまうのは、栄養のバランスが悪かったり、体の汚れや乾燥、老化などが原因です。また、病気の影響で毛並みが悪くなる場合もあります。

愛猫の毛並みを改善するためには、十分な栄養が摂れて猫に合ったキャットフードを選んだり、体のお手入れをする必要があります。

毛並みの「パサパサ」の原因として病気が疑われたり、何をしてもパサパサが改善しない場合は、すみやかに動物病院を受診しましょう。

スポンサーリンク