猫が触られたところを舐める理由
猫が触られたところを舐めるのは「触られてイヤ」と思っているわけではありません。
猫本来の性格や習性、健康を維持するために、以下のような理由から毛づくろいをしていると考えられています。
1.毛並みを整えたい
猫は綺麗な毛並みを保つため、毛づくろいには強いこだわりをもっています。そのため、猫が納得していない場合は人から撫でられた直後でも、毛並みを整え続けることも少なくないでしょう。
しかし、毛の流れに逆らうような、猫が嫌がる撫で方をしていた場合は、不快な気持ちから毛づくろいしている可能性もあります。
2.皮膚の血行促進のため
ザラザラとした猫の舌は、被毛に付着した余分な被毛や汚れなどを絡めとり、空気を含んだ綺麗な被毛に整えることができます。同時に皮膚にも程よい刺激を与えるので、皮膚の健康を促進させる効果もあるといわれています。
猫が被毛を舐め続けているのは、触られてイヤなのではなく、単にリラックスをしたいだけなのかもしれません。
猫が毛づくろいをする主な目的は?
- 体温調節
- ニオイを消す
- 毛艶を良くする
- 気持ちのコントロール
猫が毛づくろいをする目的は、健康を維持するために欠かせない行動です。被毛を舐めた唾液を蒸発させて体温を下げたり、気分が落ち着かないときは毛づくろいをして気持ちを安定させたりします。
一方で、親しくない人から触られたら、ニオイを消す目的で舐めようとすることもあるでしょう。
まとめ
猫がスキンシップ直後に触ったところを舐めている姿を見ると、飼い主側としては少し寂しいような気持ちにもなりますよね。しかし猫を撫でていて逃げることがなければ「触られてイヤ」と思っているわけではないようです。
猫の毛づくろいには様々な効果があるので、猫の気分や体のコンディションによっては、時間をかけて納得いくまで被毛を整えることもあるでしょう。被毛を舐めるのは、猫にとって心身の健康を守るために欠かせない行動になっています。
猫との距離感は大切にしながら、適度なスキンシップで絆を深めていきたいですね。