1.病気にかかりやすい
寝不足になると免疫力が下がって体調を崩したり病気にかかりやすくなったりする可能性があります。
猫は24時間のうち12~16時間程を睡眠に使っていますが、生活環境に起きるちょっとした変化で睡眠が邪魔されることがあります。
また、深く眠る時間のあるノンレム睡眠と浅いレム睡眠を交互にしているのは人間と同じです。睡眠時間が減少すると、深く眠る時間がとりにくくなり、脳や体を十分に休めることが難しくなるかもしれません。
2.ストレスが溜まる
寝不足が重なるとそれ自体がストレスとなります。
ストレスが溜まると、イライラして自傷行為や問題行動を起こしたり免疫力も下がってしまうことがあります。猫は様々なストレスから、同じ場所ばかり異常に舐めて、脱毛や皮膚の炎症を起こすことがあります。
トイレ以外での粗相、声を出して鳴く回数が増える、攻撃的になるなどの行動もストレスが原因と考えられる場合があります。
3.食欲が減少する
寝不足により、食欲にも変化が見られるかもしれません。
食欲が落ちると体の回復機能が落ち、より心身のストレスが溜まるでしょう。
4.年齢によって重大な問題もある
子猫が寝不足になると健康的な成長を阻害し、高齢の猫はより体力を消耗してしまうでしょう。
子猫は体を作っている途中ですので、あまりにも寝不足が続くと、身体の機能が十分に発達しなくなってしまうかもしれません。猫はどこかで睡眠が邪魔されれば他の時間に寝て睡眠時間を補うでしょうが、子猫は成長のために成猫よりも長い睡眠時間を必要としているので、寝不足になる原因によっては補いきれないことがあるかもしれません。
また、長く眠って体力を温存したり回復させたりする高齢の猫が寝不足になると、1日の疲れが取りきれなくなり体調が崩れる可能性が高まるでしょう。
寝不足の原因を探る
猫が寝不足になっている時に飼い主が行うべきことは、生活環境の中に睡眠を妨害するような原因がないか、安眠できない理由が猫自身にあるのかなどを考え、寝不足の原因を見極めてあげることです。
猫が寝ている時に邪魔をするような環境を作っていないか、まずは考える必要があります。睡眠中の猫を無理に抱き上げて起こしたり、猫がリラックスできる場所がないのか等を確認しなければなりません。
飼い主が気付いていなくても、留守中に繰り返し大きな音がしたり同居の動物に睡眠を邪魔されていることもあります。
もしくは、病気やけがなどによる痛みのせいで寝不足になっていることもあります。活動性が増して、生活リズムが変わったり睡眠時間が短くなったりする病気もあります。環境に問題がないのによく眠れていない様子が見られる場合は、病院を受診することも考えてくださいね。
まとめ
猫も『寝不足』になる?そこから起きる4つのトラブルと飼い主がとるべき対応とは、についてお伝えいたしました。
寝不足から健康に関するトラブルが起きることがあると分かりましたね。私たち人間も、眠れないとイライラしたり集中力に欠けることが多くなるのと同じです。
人間以上に睡眠時間を確保しなければならない猫たちには、ぜひ毎日気持ちよく眠って欲しいですね!