猫に『毛玉』ができる原因4つ!カギとなる予防策とは

猫に『毛玉』ができる原因4つ!カギとなる予防策とは

「毛玉」と聞くと、毛糸のセーターなどにできるもの、というイメージがありますが、実は猫にもできるのです!!猫は毛糸でできていないのに、なぜ毛玉になってしまうのか、その原因をまとめました。対策法も合わせてお伝えいたします。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.抜け毛が絡まるため

猫の毛

猫の毛は構造上絡まりやすく、抜け毛がそのままになっているともつれて、毛玉となります。肥満や老齢などで毛づくろいをあまりできない猫の場合、特に注意しなければいけません。

また、せっかくシャンプーをしても毛並みを整えずに放置すると、絡まって毛玉になってしまう場合もあります。洗った後は必ず、ブラシなどで整えてあげると良いようです。

2.触れないから

警戒中の猫

体に触られるのを嫌がる猫の場合、飼い主さんがお手入れできずに毛玉ができてしまうことがあります。シャンプーはおろか、ブラッシングもできないと毛が絡まり、そこに汚れが付くとさらに、絡まりやすくなるのです。

無理やりに触ろうとするのはストレスを与えてしまうため良くありませんが、少しずつ、触られることに慣れさせてあげる必要があります。その方が、毛玉対策のためだけでなく、触れ合いができるためお互いにとって良いでしょう。猫を怖がらせないように優しく、そっと少しだけ触れるところから始め、時間をかけて慣れて貰うのです。

3.服や首輪などで擦れるため

モフモフ

服や首輪などを着けている場合、毛が擦れることで毛玉となりやすいです。ずっとつけっぱなしにしていると、毛玉ができてしまうかもしれません。様子を見て、毛玉ができそうでしたら外してあげると安心です。

また、猫の身に着けるものはなるべく負担の少ない物にしてあげる必要があります。服はどうしても必要なときだけに限定すると、毛玉予防となるでしょう。首輪はさまざまな素材の商品がありますので、愛猫に合わせて選んであげてください。

4.長毛種

長毛猫

長毛種は、短毛種よりも毛玉ができやすいです。単純に1本1本の毛が長いので、絡まりやすいのは容易に想像できます。特に注意しなければいけません。

脇や腹部など、動くと擦れる部分に毛玉ができやすいのですが、いずれも猫が触られるのを嫌がる部分なので、毛玉に気づきづらいのです。

ちょっとした毛玉ならば、飼い主さんが少しずつほぐして解消する方法があります。ですが酷くなると皮膚がつっぱって痛みが生じるなど、余計触らせてくれなくなり、手に負えなくなる場合があるため、そうなる前に十分対策をする必要があるでしょう。

毛玉の予防策は?

ブラッシング

猫の毛玉を予防する方法としては、「ブラッシング」と「シャンプー」が有効です。長毛種であれば毎日、短毛種は週2-3回程度ブラッシングをしてあげてください。シャンプーは毛の生え変わる換毛期に行うと良いでしょう。

嫌がる場合もあるため、うまくおやつなどを使って慣れさせてあげると、ストレスを軽減させながら行えるはずです。嫌がった際に息切れするといった場合は心臓や肺に持病があるなど、無理できない体質の可能性もあります。

どうしても難しいときは、かかりつけの獣医師に相談してみるのも一つの手。また、多少コストはかかりますがプロにお任せし、シャンプーや毛を短くカットしてもらう、という方法もあります。

まとめ

毛玉

猫のかわいいポイントでもある、もふもふの被毛。愛でている飼い主さんは少なくないでしょう。ですがその被毛が、猫を苦しめる原因となってしまう場合があるのです。

できる対策をして、愛猫と愛でるべきもふもふを、守っていきましょう!

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