1.食欲不振・発熱
猫白血病ウイルス感染症の初期症状として多いのが、食欲不振と発熱です。猫白血病ウイルス感染症の初期症状は、1週間以上続くことがあります。
治ったと思っても体内からウイルスが取り除き切れずウイルス感染が持続してしまうケースもあります。感染が持続するといっても猫の免疫力が整っていれば、症状が現れることなく天寿を全うする個体もいます。ただし、何らかの要因で体力が衰えたことで症状が出現することもありえます。
2.貧血
猫白血病ウイルス感染症によって貧血症状を引き起こす子も多いです。まぶたの裏や歯茎など本来赤色の部位が白くなっていたときは、貧血を疑いましょう。猫白血病ウイルス感染症によって引き起こされる症状は、個体によって様々。しかし、その中でも貧血は現れやすい症状と言われています。
猫にとって貧血は非常に危険な症状。猫白血病ウイルス感染症以外の要因も考えられるため、できるだけ早めに動物病院を受信しましょう。
3.リンパ腫
猫白血病ウイルス感染症の持続によってリンパ腫を発症するケースもあります。リンパ腫とは、リンパ球に発生するガンの一種。リンパ腫の症状は、発生する部位によって異なります。
罹患していることに気づきにくいため、発覚した頃には重篤化していることも少なくありません。
4.口内炎
猫白血病ウイルス感染症は罹患猫の免疫力を低下させます。それにより口腔内に難治性の口内炎が発生しやすくなります。口内炎ができることにより、猫が食事するとき痛みを感じてしまうため、食欲不振にも繋がります。結果的にさらなる体力低下を招く恐れがあります。
免疫力が低下していることにより、抗生剤などを投与しても、なかなか完治しないこともあります。
まとめ
猫白血病ウイルス感染症を予防する上で重要なのが、予防接種。ある程度、重篤化を抑制することが期待されます。ただし、猫白血病ウイルス感染症は4種混合ワクチンからの対応となります。
また、感染猫との接触を避けることも大切。室内飼育を徹底し、ご家庭に感染猫がいる場合は生活環境を分けてあげましょう。
この機会に猫白血病ウイルス感染症に関して、意識を改めてみることをおすすめします。