叱られたときの猫の行動
猫は叱られたとき、どのような行動をするのでしょうか。
1.目をそらす
猫を叱ったときに猫が目を合わせてくれないことがあります。猫にとって相手と目を合わせることは相手に敵意があることを意味していて、目を合わせないのはケンカをしたくないという意味が込められているのです。
飼い主さんとはケンカをしたくないという気持ちや、叱られて嫌だなという気持ちを表しています。
2.あくび
叱られている人があくびをしたら、話を全然聞いていないと思われてしまいます。しかし、猫の場合は違う意味があります。
猫も眠いときはあくびがでますが、緊張をほぐしたいときにもあくびをするのです。そのため、叱られているときにも猫はあくびをすることがあります。
叱られていること、飼い主さんが怒っていることなど、いつもと違うという状況を猫はわかっているようです。
3.毛づくろい
猫の毛づくろいは、体をきれいにする目的だけではなく、気持ちを落ち着かせるという目的もあるのです。
つまり、猫が叱られているときに毛づくろいをするのは、緊張した気持ちを落ち着かせようとするためです。
4.ストレッチ
伸びをするのも準備運動という目的以外に、気持ちを切り替えるという目的があります。
猫が叱られてストレッチのような動きをしたら、叱られて緊張した気持ちを切り替えたいのです。
5.逃げる、隠れる
飼い主さんに叱られた瞬間に、その場から逃げて隠れてしまう猫もいます。叱られると分かっていることをしていたり、怒っている飼い主さんが怖かったりすることが理由のようです。
逃げたり隠れたりした後、遠くから飼い主さんの様子をうかがっている猫もいます。
6.固まる
叱られると分かっていたことをしたり、予想外に叱られて驚いたりしたとき、猫が固まってしまう場合があります。どうにかこの場をやり過ごそうとしているのです。
7.しょんぼりする、すねる
いつもより元気がなかったり、悲しそうな表情をすることがあります。自分を叱る飼い主さんの態度や声などが怖かったのかもしれません。
叱られた猫は反省している?
猫は自分の過ちを認めることがありません。本能のままに行ったことを叱られても理解できないのです。人と同じような「反省」はしないと考えられています。
しかし、飼い主さんに叱られたことがショックだったり、嫌なことだと感じたりして、二度としないようにすることはあります。また、猫が「反省」しているように見える行動が、実は飼い主さんに対して恐怖や不安を感じている行動の場合もあります。
猫を「叱る」よりも音などを使って驚かせる「天罰」を与えたり「ダメ」など短い言葉で猫の気をそらしたりする方が効果的です。
さらに、壊されたくない物は置かない、入ってほしくない場所に柵を設置するなど、猫を叱らなくても良い環境を作ることも大事です。
まとめ
猫は叱られるとあくびや毛づくろいをしたり、その場から逃げたりします。反省しているように見えていても、叱っている飼い主さんを猫が怖がっている行動の場合もあるのです。猫は飼い主さんを困らせようとしているわけではありません。猫との普段の接し方、叱らなくても良い環境づくりなどを考えてあげることが大切です。