猫の『ヒゲを切る』のが絶対NGな理由4つ!抜けることは問題ないの?

猫の『ヒゲを切る』のが絶対NGな理由4つ!抜けることは問題ないの?

猫のヒゲは重要な役割を担っているので、絶対に切ってはいけません。でも、ヒゲが抜けて落ちているのを見つけることがありますよね。猫のヒゲは、なぜ切ってはいけないのでしょうか。ヒゲが抜けることは問題ないのでしょうか。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.暗闇で動きにくくなる

暗がりにいる猫

猫はほんの少しの光量があれば暗闇でも物が見えると言われています。しかし、暗い場所で衝突せずに動き回ることができるのは、ヒゲがあればこそ、です。

猫のヒゲの根元には、多くの神経が通っており、ヒゲを通してかすかな空気の動きでも感じ取ることができます。そこに障害物があるかどうかを知ることができるのです。センサーのような役割を担っているということですね。

もし、ヒゲがなかったら、暗闇の中で障害物を避けて通ることはできないでしょう。物に衝突するなど、ケガのリスクが高くなってしまいます。

2.高い場所から落ちやすくなる

キャットタワーから降りようとする猫

猫のヒゲは平衡感覚を保つためにも重要な役割を果たしています。細いキャットウォークでもふらつかずに歩けるのは、ヒゲでバランスを取っているからです。

ですから、ヒゲを切ってしまうと、高い場所に登れなくなったり、登っても落下しやすくなってしまう場合があります。

3.狭い場所に入れなくなる

引き出しから顔を覗かせる猫

猫のヒゲは口の両側だけでなく、顔の周囲を覆うように生えていますね。このヒゲが障害物に触れるか触れないかで、狭い場所に体が入れるかどうか判断しているのです。

ヒゲがなくなってしまったら、その判断ができずに、狭い場所に入ることができなくなってしまいます。逆に、無理に入り込んでしまって出られなく危険性もあるのです。

4.目のトラブルを起こしやすくなる

壁の陰からこちらを見ている猫

目の周囲にヒゲがあることは、目を守ることにもつながります。猫は、ヒゲにゴミや障害物が触れると、危険を察知して、まぶたを閉じたり、障害物を避けるのです。

ヒゲを切ってしまうと、目にゴミが入りやすくなったり、障害物に顔をぶつけやすくなります。

猫のヒゲは自然に抜ける?!

見上げている猫

センサーの役割を担っている猫のヒゲは、とても大切なものです。切ってしまうことで、日常生活に支障が出てしまいます。

そんな大事なヒゲなのに、時々抜け落ちているのを見かけませんか。

「猫のヒゲが抜けてしまった!」とびっくりするかもしれませんが大丈夫です。自然に抜けた場合は問題ありません。猫のヒゲは、半年に1回程度生え変わるようになっているのです。

まとめ

こちらを見る猫

猫のヒゲを故意に切らないまでも、他の猫とケンカしたり、どこかに引っ掻けるなどして切れてしまうことがあります。その場合は、新しく生えてくるので、慌てず、生え変わるまでそっとしておいてあげましょう。

生活に支障が出るようなら、室内の障害物を取り除いたり、夜間は明かりをつけておくなど配慮してあげて下さいね。

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