猫に大迷惑な『過剰すぎるお世話』3つ

猫に大迷惑な『過剰すぎるお世話』3つ

飼い主さんとしては猫のためを思っていても、猫にとってはそうではない…ということもあるでしょう。では、どんなことをすると猫は「迷惑」だと捉えてしまうのでしょうか。本記事では、猫からすると迷惑かもしれない「過剰過ぎるお世話」についてご紹介したいと思います。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.猫グッズを増やす

猫ベッドで寛ぐ猫

愛猫のことが可愛くない飼い主さんはいないでしょうが、猫用ベッドなどを次々と購入してくる飼い主さんのことを、猫はどう思っているのでしょうか。

もちろん、どんなものでも猫が気に入って使ってくれる分には構わないのですが、そうでない場合は猫にとって「ありがた迷惑」と感じてしまうこともあるかもしれません。

猫は新しいものが苦手な性格であることも多いため、自分のテリトリーに知らないニオイのするグッズが次々と増えていくと、心が休まらなくなってしまう可能性もあるでしょう。

中には新しいものにも臆せず喜んでくれる性格の猫もいるため、「すべての猫」が迷惑だと感じるわけではないでしょう。しかし、新しいものに馴染むまでに時間のかかる猫の場合は、使い慣れたものがあればそれでいい、と感じているかもしれませんよ。

2.寝ている猫を動かす

眠る子猫

猫は温かい場所や陽当たりの良い場所が好きですよね。そして当然ながら、家の中で陽当たりの良い場所は時間によっても変わります。

そのため、猫が寝ているうちに陽当たりの良い場所が変わってしまった場合、飼い主さんが親切心から「こっちのほうが暖かいよ」と移動させてあげたくなってしまうこともあるでしょう。

ですが、猫にとってこれは「ありがた迷惑」と呼べる行為に該当してしまうようです。猫にとっては「寝ているところを起こされた」という気持ちにしかならないのでしょう。

猫自身が寒いと感じれば自分で起きて場所を移動しますので、寝ている時はそのままにしておいてあげたほうが良さそうですね。

3.食べ物を大量に与える

食事中の猫

愛猫が可愛くおねだりするからといって、欲しがるままにおやつやご飯を食べさせてしまう飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。

「猫自身が嬉しそうに食べているのに、どこが迷惑なのだろうか」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、好きなものを好きなだけ食べさせる生活を続けていると、肥満や病気などで健康を害してしまう恐れもあります。

そうなると、今までは自由に上がれていた場所までジャンプできなくなってしまったり、病気によって食事制限を設けられてしまったりと、結果的に猫自身の自由度が減ってストレスを感じさせてしまうことにもなりかねません。

実際、「天寿を全うするまで病気ひとつせずに…」というわけにはいかないことも多いかもしれません。しかし、それでも愛猫の健康のことを思うのであれば、食事量をしっかりと管理してあげることこそが「正しいお世話」と呼べるのではないでしょうか。

まとめ

猫グッズに囲まれる猫

飼い主さんが良かれと思ってしてあげていたことが、実は猫からすれば迷惑な結果になっていた…などということは、実際には気付かないだけでたくさんあるのかもしれません。

もちろん、猫と会話で意思疎通することができれば良いのですが、そうもいかないため、愛猫の性格や好みから飼い主さんが気を配る必要も出てきます。

そして愛猫の健康と幸せを守れるのはあなただけです。ご縁を感じて結ばれたふたりだからこそ、生涯良いパートナーであり続けたいものですね。

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