猫が抱えやすいストレスとは?
猫は日頃、どのようなストレスを抱えやすいのでしょうか。いくつか具体例を紹介いたします。
突発的な物音
猫は聴覚が優れているので、大きな音が苦手です。中でもくしゃみやインターホンの音など、突発的な物音には驚きやすい傾向があります。
掃除機やドライヤーなどの音
ある程度持続する音の中にも苦手なものがあります。その代表格が掃除機やドライヤーです。特に、掃除機は移動するものなのでストレスを感じやすいでしょう。
見知らぬ人との遭遇
猫は警戒心が強い動物なので、慣れない人と鉢合わせになる場面が苦手です。
しつこく構われる、構ってもらえない
猫はしつこく構われることが苦手な反面、あまりにも構ってもらえないという状況もストレスになります。
甘えたくてついイタズラをしてしまったり、飼い主さんの邪魔をしてしまうことがあるかもしれません。
環境の変化
引越しや模様替えなどの環境の変化も、猫にとっては大きなストレスになります。その主な理由は、これまで築き上げてきた縄張りが消えてしまうからです。
また、飼い主さんの勤務形態の変化などにも敏感です。これは独自のルーティーンに変化が生じる可能性があり、落ち着かない状況に陥ってしまうからです。
猫は縄張り意識が強く、規則正しい生活を好みます。これらが崩壊することは大きなストレスになってしまうのです(もちろん個体差があります)。
猫を「ストレス」から守る方法
猫に多いストレス要因がわかったところで、次は猫をその「ストレス」から守る方法について紹介いたします。
1.逃げ場や隠れ家を作る
苦手な音に遭遇した時や、来客があった際にパッと隠れられる場所を用意してあげましょう。
例えば、棚の一部やベッドの下、リビング以外の部屋などがおすすめです。いつ隠れても良いように、その場所は清潔にしておきましょう。
2.普段から声掛けを行う
愛猫が苦手な電化製品を作動させる場合、普段から事前告知をするように心がけてみてください。
「掃除するよ」と声掛けを行ってからスイッチを入れることを繰り返すうちに、言葉と音の意味が結びつくようになります。
そうすることで、安全な場所に隠れる余裕を持たせてあげることができるようになります。
3.一緒に過ごす時間を作る
しつこくし過ぎない、抱っこを強要しないことは、猫と暮らすうえで大切なポイントです。そして、それと同様に大切なのが一緒に過ごす時間を確保することになります。
少しクールな猫でも声をかけてほしいと願う瞬間がありますし、甘えっ子な性格であれば尚更スキンシップを求めて来るでしょう。
飼い主さんに余裕があるタイミングで構わないので、甘えさせてあげる時間を作ってあげてください。
4.頻繁に模様替えをしない
猫と暮らす場合は、あまり頻繁に模様替えをしないことをおすすめします。縄張りが維持させることは、猫にとって大きな安心に繋がるからです。
するとしても、愛猫のテリトリーはできる限りそのままにしてあげましょう。
5.愛着があるものは転居先に持っていく
愛猫にとって強い愛着があるものは、転居する際も持ち込んであげると良いでしょう。
特に猫用のベッドや爪とぎなどは、転居先での縄張り形成において重要な役割を果たします。荷物の搬入が済んだら、お気に入りのものを優先的に出してあげましょう。
ちなみに、転居後は落ち着かない状況から脱走するリスクが上がります。猫をキャリーケースから解放する前に、戸締りのチェックを入念に行うようにしてください。
まとめ
猫は突発的な物音や苦手な音に晒される環境、慣れない人との接触、縄張りの変化などが苦手な動物です。これらのことが頻繁に起こると、ストレスを抱えてしまいます。
大切な愛猫をストレスから守るためには、愛猫のストレス要因を把握して、予防や改善に努めることが大切です。
思い切って除去できる要素はなくしてあげましょう。困難なものは上手に折り合いが付けられるように工夫してみてください。
ストレスをゼロにすることは不可能ですが、慢性化すると思わぬ病気に発展してしまいます。愛猫の強いストレスが続かないように配慮してあげましょう。