1.「ご飯」を連想させる音を出す
猫が抱く欲求の中でも、食欲は猫にとってかなり上位の欲求です。
だからこそ、猫は普段の生活の中でもご飯を連想させる音には敏感です。部屋の遠くにいても、ドライフードの袋を持っただけで近寄ってきませんか。エサ箱のフタを開けるだけでも飛んでくることはありませんか。
これは、猫が普段の習慣からご飯をもらえるときの音を学習している証拠なのです。
猫を呼び寄せたいときは、ドライフードの袋を「ガサガサ」と鳴らしたり、愛用している器を「カチカチ」と音をさせたりしましょう。空腹時ならなおさら、寄ってくる可能性が高まります。
2.飼い主さんの声で名前を呼ぶ
猫は、飼い主さんと他人の声を聞き分けることができます。猫は声だけでなく足音を聞き分けることができ、家族の車とよその車のエンジン音も聞き分け可能なほど聴力に長けているのです。
だからこそ、大好きな飼い主さんの声は効果的。緊急時だからと心を荒立てず、冷静にいつも呼んでいる声で愛猫を呼びましょう。
また、猫は自分の名前も認識しています。飼い主さんとの心の距離が近ければ近いほど、飼い主さんの声で名前を呼ぶのは有効といえるでしょう。
3.音源やアプリを使う
猫が本能的に反応する音として有名なのが、猫の声。特に仔猫の出す高い鳴き声に敏感です。
飼い主さんが猫の声をマネするだけでも反応しますが、最近では猫の声を収録した音源やアプリも簡単に入手できます。実際に仔猫の音源を使った人たちから、「愛猫が本当に近寄ってきた!」という声も上がっていますので、試しに使ってみても良いかもしれませんね。
また、普段愛猫を呼ぶときの声や愛猫が好きな物音などをスマホに録音しておくのもひとつの方法です。「いつもの音」が聞こえると、愛猫も反応しやすいかもしれません。
そのほか、有名なもので「キャットピアノ」というアプリがあります。これは、猫の鳴き声がピアノの鍵盤を押すたびに鳴るというアプリで、猫の鳴き声でピアノが弾けるというもの。普段から使っているならさらに愛猫の気を引けそうです。
4.歌を歌う
意外なことに、猫の中には飼い主さんの歌声が好きな猫がいます。選曲や声、歌い方など、猫によって好みの条件がありそうですが、それがマッチした場合は、猫が寄ってくることがあります。
また飼い主さんの歌声と、猫にとって嬉しい状況がセットですりこまれていると尚効果的です。猫は「この歌が流れたら良いことがある!」と学習しますので、普段からご飯の合図に決まった歌を歌ってあげるのもよさそうですね。
たとえば、猫に絶大な人気を誇るおやつのCMソングを飼い主さんが歌うと、走ってくる猫もいるほどです。このように、毎日ご飯やおやつの準備をするときに歌を歌っていると、その歌が緊急時に役立ちそうですよ。
まとめ
猫を急いで呼び寄せたいときは、聴覚にアプローチするのが基本です。
猫は聞き取れる音域(可聴域)も広く、猫のもつ五感の中でも最も聴覚が優れている動物なので、姿は見えなくても、飼い主さんの出す声や音は届いている可能性は高いです。そのため、緊急時に猫を呼び寄せたいときには、「猫の気持ちを引き付ける音」を出すのが効果的でしょう。
普段から猫に「嬉しいことがある時の音」を聞かせておくと、猫がスムーズに反応してくれる可能性があります。
ご飯の準備の儀式として音を鳴らしたり、特別な呼び方をしたり同じ歌を毎回歌うなど習慣づけることで、猫を緊急時にすぐに呼び寄せられるようにしておくことをおすすめします。