1.レム睡眠が多い
『猫の睡眠時間は1日の3分の2』とも言われています。それだけ長く寝ていられるなんて羨ましい…と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
ですが実は、猫にも人間のような「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があり、深い眠りである「ノンレム睡眠」より浅い眠りである「レム睡眠」のほうが圧倒的に多いのだそうです。
寝ていると思っていても人が通ったり物音が聞こえたりしただけですぐに起きるのは、浅い眠りの割合が多いからだと言えるでしょう。例えば、1日に20時間寝ていたとしても、本当にぐっすりと熟睡することができているのはそのうちの4時間程度しかないのだそうです。
また、『ノンレム睡眠の時間が長い猫ほど長生きできる』というデータもあるようです。眠りの深さは外猫と屋内猫でも違いがありますが、外で生活する猫に比べ、屋内でぐっすり眠ることができる事も寿命に関わっているのかもしれません。
せっかく家族に迎えた愛猫だからこそ、ぐっすり眠れる環境を作って長生きさせてあげたいですね。
2.ネズミの活動時間に合わせていた
愛猫が昼間は特によく寝ている、と感じる飼い主さんも多いかもしれませんね。そのためか「猫は夜行性である」と誤解されている方も多いですが、実は猫は夜行性ではなく「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」です。
明け方と夕暮れに活発になるため、夜行性だと勘違いしている人も多いのでしょう。ですがそもそも猫は、どうしてこのような時間帯に活発になるのでしょうか。
それは猫の主な獲物であった「ネズミ」の活動時間に関係しています。ネズミの活動時間に合わせて万全の状態で捕らえるために、昼間は寝てエネルギーを蓄えているのです。
飼い主さんの休みの日でも「愛猫に朝早くから起こされる」という話もよく聞きますが、猫が「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」であるからこそ朝早くから起こされるのだということが分かりますね。
3.安心している
野生で暮らす猫は、常に外敵に気を配ったり、獲物の動向を探ったりしなければいけません。ですが、家で飼われている猫にとってこれらの行動は必要ありません。
家の中でいきなり敵に襲われる心配はありませんし、決まった時間にご飯も食べられます。大好きな飼い主さんだってそばにいてくれますし、同居猫がいたとしても「得体の知れない相手」ではないため常に警戒しておく必要もないでしょう。
このような環境は、猫にとって安心感をもたらしてくれるようです。安心しているのに加えて、周囲に気を張る必要もなくなるため、家猫は野生の猫と比べても睡眠時間が長くなるのだそうです。
飼い主さんの近くや膝の上で寝る、1匹でゆっくり寝るなど、その寝方は性格によって様々ですが、どの猫も安心しているからこそ、お気に入りの場所でゆっくり眠れるということでしょうね。
まとめ
猫はよく寝る生き物ですよね。昔から「寝子」とも呼ばれていたくらいですが、人間が主に活動する時間帯である昼間によく寝ているのを目にするため余計に「よく寝るなぁ」と感じるのかもしれません。
朝早くから「お腹すいた!」「遊んで!」と飼い主さんを起こすのも、習性が関係しているとは驚きです。休みの日だけはゆっくり寝かせてもらうために何か対策をしなければならない場合も出てくるでしょう。
ですが、猫がゆっくり眠れるのはそれだけ安心できる環境だということなのでしょう。
大切な家族と長く過ごせるよう、愛猫が安心して生活できる環境づくりを心掛けたいですね。