1.潔癖症
見た目がとてもかわいい猫ですが、当然ながらぬいぐるみではなく、命ある生き物です。食事や排泄もしますし、あちこち動き回ります。そんな猫の行動範囲にストレスを感じるのが、潔癖症の人でしょう。
猫は食卓やキッチン台の上など、家中どこでも動き回ります。いつも食事をするテーブルの上に、モフモフの毛をした猫が寝ている姿を見て、鳥肌を立てる人もいるようです。
猫がトイレで排泄をした後、猫砂をかいた足で家中を歩き回ります。玄関の土間や洗面台の中で横たわることもあり、そのままお布団やソファに移動することもあります。そのような状況は、潔癖症の人にとっては耐えられないことも多いはずです。
また、猫はよく粗相をします。猫トイレ以外のところで出してしまった排泄物の処理や、糞尿のついてしまったクッションや布団の洗濯をする必要もあります。吐き戻しも多いので、その後始末やお掃除を嫌がる人は猫を飼わない方がよいでしょう。
2.生活空間の理想が高い、完璧主義
猫は犬のようなしつけをすることが難しく、基本的に自由奔放です。そのため、自分のライフスタイルに高い理想を抱く人や完璧主義者も、猫を飼うとストレスが増えるかもしれません。
たとえば、高級な家具やファブリックを好み、インテリアにこだわりのある人が猫を飼ったとしましょう。猫は壁やソファなどあらゆる場所で爪とぎをするので、大切な家具は傷つき、カーテンも切れ、壁紙はボロボロ。もちろんいたずらもするので、いつもお部屋を完璧な状態にしておきたい人にとっては、耐えがたいものです。
また猫は毛の抜ける動物なので、いくら掃除をしても部屋から毛がなくなることはありません。特に長毛種や抜け毛の時期は、衣類にもたくさん毛がつくので、猫の毛に悩まされることでしょう。
猫と生活すると、室内の掃除に「ゴール」はありません。「少しくらいは、まぁいいか!」と妥協することができない人は、猫を飼うのは難しいかもしれません。
3.生活に余裕がない
猫を飼うということは、食事や排泄などのお世話が必要不可欠です。ご飯や水をあげたり、トイレの掃除をしたり、その他ブラッシングや歯磨き、爪を切るというケアも行います。
だからこそ、自分の生活に余裕のない人は、さらに自分の生活や環境が厳しく感じられるようになることを覚悟しなくてはなりません。猫を飼うためには、お世話をする時間と体力の余裕も必要ですし、お金もかかるからです。
また時間やお金など生活にゆとりがあっても、めんどうくさがりの人も不向き。お世話を怠ってしまうような性格の人は、猫を飼わない方がよいでしょう。
4.自宅に人を招くのが好き
自宅に人を招くことが好きな人も、猫を飼わない方がよいかもしれません。
実は人間の5人に1人は、猫アレルギーをもっているのをご存じでしょうか。また猫アレルギーだけではなく、「そもそも猫が苦手」という人も意外と多いものです。仲良しの友人もしくは、これから知り合う仲間など、猫が家にいることで、友人を招くことができなくなることも視野にいれておきましょう。
また猫の方も、来客は嬉しいものではありません。知らない人が家に来るのは猫にとってストレスです。つまり、「家に人を招きたい人」と「家に人を招きたくない猫」との相性は決してよくない、ということなのです。
まとめ
猫は人間に合わせることはしないので、猫を飼うと人間が猫のペースに合わせることになります。
一方、人もそれぞれ性格や価値観が異なるので、自然に猫の暮らしにフィットする人もいれば、合わせるのが難しい人もいます。
後者の場合は、人間にも猫にもお互い良い結果にならないので、事前にセルフチェックをしてくださいね。
猫を飼うときは、20年一緒に暮らすつもりで、覚悟と愛情をもって家族に迎えてくださいね。