猫のおしっこ・うんちでできる『健康チェック法』4つ!

猫のおしっこ・うんちでできる『健康チェック法』4つ!

猫の健康管理において、おしっこ・うんちの排泄状況は非常に大事な指標です。トイレ排泄の変化が重大な病気の症状であることは珍しくありません。今回は愛猫のためにできるトイレの健康チェック方法を紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.回数をチェック

猫とトイレ

まずは猫が適切な回数、排泄しているかどうかをチェックしましょう。1日における猫の排泄回数は個体によって差がありますが、理想的な回数は糞は1日1回前後、尿は1日3~4回程度です。

糞尿の排泄回数は多過ぎても少なすぎてもいけません。1日に頻繁にトイレに行く頻尿の場合、膀胱炎や慢性腎臓病などの疾病が疑われます。一方で少なすぎる場合は、泌尿器疾患や便秘などの可能性が疑われるため、こちらも危険性が高いです。

何度もトイレに行っている場合は色や臭いにも注目し、いつもと違う点があれば早目に診てもらいましょう。

猫のトイレ回数を正確に把握するためにも、毎日猫トイレを清掃しこまめにチェックしましょう。

2.便の硬さ

猫トイレを掃除する女性

猫のトイレ掃除を行う際、一緒にチェックしたいのが便の硬さです。通常、猫の便はやや乾燥気味で硬め。少しだけ湿っているかなくらいの状態です。ただし、便秘気味になるとさらに水分が少ない便が排泄されるようになります。

見た目がひび割れていたり、小さな粒状の便が出ていたら便秘の可能性を疑いましょう。逆に柔らかすぎるのも問題です。便の状態が柔らかすぎるときは、下痢を起こしているかもしれません。ストレスや病気を抱えている恐れがあるため、注意深く観察してあげましょう。

3.おしっこの量

猫とトイレ

少し難易度は高めですが、おしっこの量を把握することも大切です。おしっこの量が増えたり減ったりしている場合は病気が隠れているかもしれません。特にいつもよりも、おしっこの量が増えている場合は要注意です。

多尿状態になっていて慢性腎臓病などが疑われます。おしっこの量を把握するときは、尿で固まった猫砂の大きさやペットシートの染みの大きさなどで比較するのがオススメです。いつもよりも多いと感じる日が続くようであれば、健康診断も兼ねて動物病院で尿検査を受診されることを推奨します。

4.排泄時の様子もチェック

猫とトイレ

排泄時の猫の様子も遠巻きから見守ってあげましょう。たとえば、猫が鳴きながら排泄しているときは尿路結石を患っていて痛みを感じている恐れがあります。病気以外でも、便秘状態で排泄がツラい可能性も考えられます。そうした様子が見受けられたら、早めに動物病院に連れていってあげましょう。

また排泄するときの姿勢もチェックしましょう。通常はしゃがんで排泄しますが、前足をフチにかけて二足立ちで排泄するなど変わった姿勢で排泄している場合、トイレが汚いと感じているかもしれません。

猫は清潔を好む生き物。当然、トイレが汚れているのは嫌です。人間も汚いトイレで用を足したくないですよね。あまりにもトイレが汚いと猫が排泄を我慢するようになったり、粗相が増えたりします。

猫トイレは排泄する度に清掃するのが理想です。面倒かもしれませんが、猫のためにもトイレは常に清潔にしてあげましょう。

まとめ

猫とトイレ

トイレチェックは、猫の病気を早期発見するために必要不可欠です。糞尿の変化、排泄時の異変に早いタイミングで気付くことで命に関わる重篤な病気を未然に防げるかもしれません。

この機会に猫のトイレ清掃をこまめに行うと同時に、糞尿の状態もチェックしてみましょう。

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