猫は飼い主さんが落ち込んでいると気づくの?
猫は警戒心が強く繊細な動物なので、異変を敏感に察知します。いつも笑顔を向けてくれる飼い主さんが悲しそうな顔をしていたり、元気がなかったりするときも、猫は「いつもと様子が違う!」と気づくようです。
落ち込んでいる飼い主さんに対して、「慰めてあげたい」という気持ちが猫にあるのかどうかはわかっていません。しかし飼い主さんが泣いているときに、慰めようとしているかのような行動をとる猫がいるのは事実ですよね。
どうやら猫はいつもと違う飼い主さんを見ると、自分自身も不安になって「いつも通りの飼い主さんに戻ってほしい」と思うのだそうです。平穏な日常を愛する猫にとって、飼い主さんにはいつも変わらず元気でいてほしいというのが本心なのでしょう。
飼い主さんが元気を取り戻してくれないことには、猫も安心できません。だからこそ、飼い主さんが落ち込んでいると猫は心配してくれるのです。飼い主さんを心配しているときに猫がとる行動は様々ですが、どの行動にも「いつもの飼い主さんに戻ってよ~!」という気持ちが込められています。
飼い主さんを心配しているときの猫の行動
1.そばに寄ってくる
飼い主さんの異常を察知すると、猫はそばに寄ってきて様子を窺ったり、元気になるまでそばにいてくれたりします。落ち込んでいる飼い主さんを放っておけないという気持ちに加え、いつもと違う飼い主さんの様子に愛猫自身が不安を感じ、飼い主さんと寄り添うことで安心したいという気持ちもあるのでしょう。
2.顔を覗き込んで様子を窺う
猫は人間の表情から気持ちを読み取ることが可能なので、「どうしたの?」「大丈夫?」というように顔を覗き込んで様子を窺うことがあります。優しい言葉をかけてくれるわけではなくても、自分を気遣ってくれる愛猫の顔を見るだけで、飼い主さんにとっては慰めになりますよね。
3.毛繕いをする
飼い主さんの異変に不安になった猫は、自分の気持ちを落ち着かせるために毛繕いをすることも。落ち込む飼い主さんを放置して優雅に体のお手入れをしているだけに見えますが、実は飼い主さんを心配して不安を共有しているからこそする行動なのです。
なかには、自分自身ではなく飼い主さんの体や顔を舐めてくれる猫もいます。飼い主さんへの毛繕いには、愛情や信頼の気持ちが込められています。飼い主さんも愛猫のことを撫でて、毛繕いへの感謝を伝えたいですね。
4.おもちゃや獲物をプレゼントする
元気がない飼い主さんのもとに、おもちゃや捕まえた虫などの獲物を持ってくる猫がいます。猫は狩りができない飼い主さんに対し面倒見のよさを発揮して、「自分が代わりに獲物を捕まえてあげよう」と思うことがあるらしく、落ち込んでいるときに獲物をプレゼントするのは猫なりの精一杯の気遣いなのです。
猫のおもちゃや獲物は飼い主さんにとって欲しいプレゼントではないものの、愛猫のその優しさが嬉しいですよね。
まとめ
猫に飼い主さんを慰めたいという気持ちがあるのかどうかはわかっていませんが、いつもと違う飼い主さんの様子に不安を感じて、心配してくれることは少なくありません。
猫自身が不安を解消したいからこそ心配してくれるというのは事実だとしても、そこにはもちろん飼い主さんへの優しさや愛情もあるのではないでしょうか。またたとえ猫にそのつもりがなくても、愛猫の存在は飼い主さんにとって何よりの元気の源であり、慰めになるはずです。
愛猫が心配してくれているとき、飼い主さんは心優しい愛猫のためにも一刻も早く元気を取り戻したいですね!