1.食物アレルギーをもっている猫
人間のように、アレルギーをもつ猫がいます。猫はアレルゲン物質の特定が難しい動物とされていますが、わかりやすいのは食物アレルギー。なかでも穀類(小麦・とうもろこし・玄米など)は、アレルゲンになる可能性があると認識されています。
実は、食物アレルギーを引き起こす原因物質は、花粉症を引き起こすメカニズムと似ています。食物は自然界で育つものなので、花粉と密接した関係性であると考えられるのでしょう。
そのため、『食物アレルギーをもっている猫は、花粉症にもなりやすい』と推察されています。
2.長毛の猫
長毛種の猫は、毛足の短い猫と比べると、花粉症になりやすいです。それは猫種や血統はまったく関係せず、単純に「毛が長い」という身体的な特徴が原因となります。
毛足が長い猫は、毛の短い猫よりも、花粉が体に付着しやすいものです。猫は自分の体を自分でなめてお掃除するので、花粉が付いた被毛は健康的に良いとはいえません。
グルーミング時に花粉を体内に入れてしまうことで、花粉症を発症するリスクが高くなります。
3.ベランダやバルコニーで過ごすのが好き
室内飼いの猫でも、1日の中で自宅の安全なベランダやバルコニーに出て過ごしている猫もいるかと思います。
しかし、自宅内といってもベランダやバルコニーは室外なので、当然花粉が飛散している場所。花粉の季節になると、ベランダの壁やバルコニーの床面が花粉で黄色くなりますが、猫はその花粉のへばりついた床でのんびり寝たり、体をクネクネとこすりつけたりして花粉まみれになってしまうのです。
なお、犬と猫では、犬の方が花粉症の発症率が高いといわれ、犬の方がお散歩で外出する機会が多いことが原因のようです。猫も花粉の季節には、ベランダやバルコニーに出すのは控える方が安全でしょう。
4.飼い主さんが花粉症ではない
花粉症の飼い主さんの元で育つよりも、花粉症には無縁の飼い主さんの家で暮らす猫の方が、花粉症を発症するリスクが高め、と言われています。その理由は、花粉症の飼い主さんに比べ、そうでない飼い主さんは花粉対策に神経質になる必要がないからです。
たとえば洗濯物ひとつにしても、洗濯物を外に干す場合と部屋干しとでは、部屋の中に入り込む花粉の量が異なりますよね。そもそも外出先から帰宅した際のケアの度合いは、花粉症の飼い主さんとそうでない飼い主さんではやはり室内に持ち込む花粉の量に明らかな差がでるのは想像に難くありません。
しっかりと花粉対策をとられた家とそうではない家とでは、当然猫が花粉に触れる可能性やリスクにも差が生じるのです。
5.まとめ
猫は花粉症になる動物です。症状は、くしゃみや鼻水、目の周りの赤みや目ヤニなど、人間の花粉症と似た症状があります。また皮膚に発疹ができたり、体をかゆがったりする猫もいます。
また、猫の花粉症は人間と同じで、体内に入る花粉の許容量がオーバーすることで症状が出てきます。
愛猫の花粉症を予防するためには、自宅に花粉を持ち込まないようにするのが一番。同じ家で暮らす家族として、ぜひ花粉症対策をすすめてくださいね。