猫の「SOSサイン」とは
なかなか体調不良等をアピールしようとしない猫。彼らの「SOSサイン」を判別できるようにしておきましょう。
1.食欲の低下
食べムラの多い猫ですが、あきらかに食事をとっていない場合は、何らかの原因によって体調を崩している可能性があります。
体に負担がかかっていると食欲がなくなり、逆に食べたくても食べることができないということもあるでしょう。
2.過剰に鳴く
飼い主さんに何かを要求するときやコミュニケーションの手段で鳴く猫は多いです。
しかし理由もなく、落ち着きのない様子で過剰に鳴くときは、体に異変が起きているサインかもしれません。鳴き方やどんなタイミングで鳴くことが多いのかを把握することが大切です。
3.一日中寝ている
一日の大半を寝ている猫ですが、活動している時間がないほど睡眠をとっている場合は問題があります。
具合が悪い可能性や生活に刺激や楽しみがないため、人でいう鬱のような状態になってしまっていることも考えられるでしょう。
睡眠時間が長いとトイレの回数が減るため、泌尿器系の病気を引き起こしやすくなります。
4.反応や動きが鈍い
猫に呼びかけても反応がなかったり、動きずらそうにしているときは病気や怪我からくる痛みを我慢しているかもしれません。
俊敏な動きが得意な猫でも、ときにはジャンプして着地に失敗したり、物にぶつかったりと失敗してしまうことがあります。
飼い主さんが見ていないところでそのような事故が起きてしまった場合は気付きにくいので、猫の動きに異変がある場合は注意が必要です。
5.長時間毛づくろいする
猫の毛づくろいは体を清潔に保つだけでなく、気持ちを落ち着かせる効果もあります。
必要以上に被毛を舐めて毛づくろいする時間が長くなっていたら、猫が過度なストレスを感じているサインの可能性もあります。
さらにその毛づくろいが頻繁に続くと、一部が脱毛したり皮膚炎をおこしたり深刻な状態になる場合があります。
6.人目のつかない場所にいる
一時的に猫が珍しい場所にいることはありますが、身を隠すかのように人目につかない所でうずくまっていたら体調不良を疑いましょう。体の痛みや苦しさなどから周囲の刺激を避けるようにじっとしていることが多くなります。
猫のSOSに気付けないと起きる危険なこと
猫がなりやすい病気に、消化器系や泌尿器系に関わる病気があります。愛猫の食欲が低下している場合は、胃腸に負担がかかっている場合や別の病気の進行によって、ご飯が思うように食べられないのかもしれません。
過剰に繰り返し鳴くことや落ち着きのない様子などは、認知症や甲状腺の病気が関係している可能性もあるでしょう。
猫のSOSサインに気付けないでいると、病気の悪化はもちろん心身の負担が大きくなり、病気を引き寄せてしまうことがあります。以前にはなかった行動が見られたら、かかりつけの獣医師に相談してみましょう。
まとめ
猫にSOSサインが見られたら、様子や頻度などを把握しておくと動物病院を受診したときに診察がスムーズになります。あきらかな異変や嘔吐や下痢などを繰り返していたら、迷わず動物病院を受診することが大切です。
また、猫の異変は過度なストレスによって体に異常が表れているケースもあります。
「毛づくろいの時間が異常に長い」「隠れていることが多くなった」などの気になる行動が見られたら、猫のまわりで心身に負担がかかるようなことがなかったかを思い返してみましょう。飼い主さんが感じた少しの違和感を見過ごさないことが、猫の健康を保つ行動に繋がっていくはずです。