「砂漠の天使」といわれるスナネコの魅力5選♡ペットにできない理由とは?

「砂漠の天使」といわれるスナネコの魅力5選♡ペットにできない理由とは?

動物番組でも度々紹介され、話題となっているスナネコ。今回は、「砂漠の天使」と呼ばれる彼らの魅力をたっぷりお届けすると共に、一般家庭で飼育できない理由について詳しく紹介いたします。

「砂漠の天使」スナネコの魅力5選!!

カメラ目線のスナネコ

スナネコは、中東やアフリカを中心とした砂漠に生息する野生猫です。最近では動物番組などで紹介される機会が増え、知名度が上がってきています。

「砂漠の天使」と呼ばれる彼らは、一度見たら忘れられないほど愛おしさを感じるのではないでしょうか。

今回は、猫好きさんの心を掴んで離さないスナネコの魅力を5つ紹介いたします。

1.顔立ちが可愛い♡

スナネコ最大の魅力は、何と言ってもあの可愛い顔立ちではないでしょうか。小顔にあどけない表情、まさに「砂漠の天使」という表現がピッタリです。

2.野生の猫なのに小柄

スナネコは「世界最小の野生ネコ」といわれています。成猫でも体重は2〜3kg程度、体長は約39~57cm程度です。もちろん個体差がありますが、一般的なイエネコよりも小柄です。

その可愛らしいルックスも相まって、親近感が湧きやすいところも魅力的ですね。

3.美しい毛色

スナネコの被毛はやや灰色がかった黄色で、「灰黄色(はいこうしょく)」と呼ばれる特殊な毛色をしています。

砂漠の景色と同化することができるので、天敵から見つかりにくいというメリットがあるのです。茶トラとはひと味違う美しい毛色もまた魅力の1つでしょう。

4.足裏までモフモフ

一般的な短毛猫の肉球は露出しています。しかし、スナネコの足裏は毛で覆われています。この毛は言わば靴の代わり。熱い砂の上を歩いても肉球が焼けてしまわないようにガードしているのです。

スナネコが飼育されている動物園では、おやつタイムの際に足裏を眺めることができます。モフモフの肉球もまた可愛らしいポイントです。

5.ギャップ萌えする獰猛さ

まるで天使のように可愛らしく、どこか神秘的なスナネコですが、実はかなり獰猛な動物なのです。

小心者ゆえに気性が荒く、人に懐くことはまずありません。飼育員さんでさえも、スナネコのストレスを考慮して直接触れ合うことを極力避けています。

食事に関しては、ネズミはもちろん鳥類や爬虫類、毒ヘビまで食べてしまうほどワイルドです。動物園では鶏肉や馬肉などを豪快に食べるのだそう。

見た目からは想像ができない生態に、思わずギャップ萌えしてしまうのではないでしょうか。

スナネコはペットに向かない!その理由とは?

歩くスナネコ

スナネコは、一般家庭で飼育することが禁止されています。その理由は「獰猛で懐かないから」と思われがちですが、それだけに留まりません。

なぜスナネコと一緒に暮らすことができないのか、本当の理由を紹介いたします。

密猟が増えてしまう

スナネコは絶滅危惧種にこそ指定されていないものの、希少価値の高い動物です。万が一ペット化されてしまったら密猟が増え、絶滅する可能性が出てきます。

更に密猟によって劣悪な環境に晒される恐れもあります。以前、空前のカワウソブームによりカワウソ達が密漁の被害に遭ったことがありました。

ある動物園は「密猟から守り、保護する名目」でスナネコを受け入れたといいます。

生息地と異なる環境ではストレスになる

日中は灼熱、夜間は氷点下になるほど過酷な砂漠で生活しているスナネコ。人間からすれば、もっと快適な環境があるのではないかと思ってしまいますよね。

しかし、彼らは砂漠という環境に適した体へと進化し、順応しています。つまり、砂漠に近い環境でなければ逆にストレスを感じてしまうのです。そのため、人に懐かないのはもちろん、生息地に近い条件を再現できない一般家庭での共存は難しいといえます。

ちなみに、動物園ではスナネコが生き生きと暮らせる場を提供しつつ、健康のために新鮮な水がいつでも飲めるサポートだけは欠かさないようにしているそうです。そしてこれはスナネコにも受け入れられているようで、しっかりと水分補給をしてくれるそうです。

まとめ

様子をうかがうスナネコ

どことなく家庭の猫に近い雰囲気を持つスナネコ。魅力を追求してみると、ますます「一緒に暮らしてみたい」「仲良くなりたい」と思えてくるかもしれません。

しかし、ヤマネコやその他のネコ科動物のようにワイルドな生き物だとわかると、共存できない事情に納得がいくでしょう。

「砂漠の天使」は私達が思っている以上に崇高な存在なのかもしれません。

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