猫が「電気コード」を噛みたがる心理
今回は、猫が「電気コード」を噛みたがる心理について解説します。
1.遊びたい
細長く、クネクネ動くものは猫が獲物とする小動物や虫を連想させるため、電気コードにじゃれたくなってしまうのです。
電気コードにじゃれる猫を飼い主さんが叱る行為が「遊んでもらっている」と猫が思ってしまっている場合もあります。特に、好奇心旺盛な猫、遊び盛りの若い猫は電気コードを噛む傾向があります。
2.ストレスを感じている
室内で退屈な時間が長い、運動不足、睡眠不足、環境の変化などが原因で猫がストレスを感じることがあります。ストレスから電気コードを噛むなど物を壊す行動が増えてしまうことがあります。
3.歯がムズムズする
子猫は生後半年頃になると、乳歯から永久歯に歯が生え変わります。生え変わりが始まると歯がムズムズするので、色々な物を噛みたがるようになります。
4.ただただ噛みたい
子猫の頃からの癖になって電気コードなどを噛んでいるケースがあります。これは、心理的に云々というより、単純に噛み癖がついてしまっているため、なおす必要があります。
猫が「電気コード」を噛みたがる危険性
では、猫が電気コードを噛んでしまう危険性にはどのようなことが考えられるのでしょうか。
口の中をケガする
噛むことにより破損した電気コードの繊維で、猫の口の中が傷つく場合があります。
また、もし噛んだ電気コードを飲み込もうとすれば、口の奥が傷ついたり、誤飲したりするおそれがあります。
感電する
コンセントにつながった電気コードを猫が噛んでしまうと感電する危険があります。電気コードの近くで猫がぐったりしている、口の中をやけどしているなどの症状が見られます。
感電中や感電直後、失禁している状態の猫は帯電していて、触ると飼い主さんも感電するおそれがあります。
猫のそのような状態を目にしたら、まずはブレーカーを落とし、ゴム手袋など絶縁性のある物を使って猫を触るようにします。不整脈や肺水腫を起こす場合があるので、猫が感電したら必ず動物病院を受診しましょう。
発火する
猫が噛んで傷がついた電気コードがショートして、火災になる危険があります。
猫が「電気コード」を噛まないようにできる対策とは
ここからは、猫が「電気コード」を噛まないようにするための対策について解説します。
カバーをする
猫に噛まれて電気コードに傷がつかないようにカバーをつけて補強しましょう。苦味成分がついたペット用の電気コードカバーもあります。
また、壁面に配線モールを使って電気コードを這わせることで、猫がじゃれにくくなります。
猫が電気コードに近づけないようにする
猫の生活スペースにはなるべく電気コードのあるものを置かないようにしたり、電気コードが多くある部屋に猫を入れないようにしたりしましょう。
テレビ裏など電気コードがある場所には柵を設置して近づけないようにします。
使わない電気製品は片付ける
使用しない電気製品はコンセントから電気コードを抜き、猫が触れられない場所に片付けましょう。
電気コードに似たおもちゃで遊ばない
紐や細長いおもちゃで猫と遊ぶと、電気コードもおもちゃだと思ってしまう場合があります。
普段から細長い物で遊ばないようにすることで電気コードに興味を持たせないようにできる可能性があります。
ストレス対策をする
猫と遊ぶ時間を増やす、猫が好む部屋づくりをするなどしてストレスを減らしてあげましょう。
まとめ
猫が電気コードを噛んでしまうのは困りますよね。猫の命に関わる危険や火災の危険があります。
目につく場所にある電気コードは隠すなどし、猫が電気コードを噛めないように対策をしましょう。