猫は夢を見る?
猫は寝ている時に夢を見ると考えられています。寝ている猫を観察すると、寝言を言ったり、目など体が動いたりするためです。
睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があります。レム睡眠の時は目が高速で動きます。体は寝ていて、脳は起きているので浅い睡眠です。ノンレム睡眠の時は目が動きません。体も脳も寝ているので深い睡眠です。レム睡眠の時、人は夢を見ている状態です。猫も目が動いているレム睡眠の時は夢を見ていると考えられています。
レム睡眠とノンレム睡眠は交互に訪れます。人と猫の違いは、人はノンレム睡眠の時間が長く、猫はレム睡眠が長いということです。猫は1日の睡眠時間を20時間近くとっていますが、浅い眠りの時が多く、熟睡している時間は短いです。敵に襲われてもすぐに気がつく必要があるためです。ただし、安全な室内で飼われている猫は熟睡時間が長いといわれています。人よりもレム睡眠が長い猫は、夢を見ている時間も長いのかもしれません。
猫が見ているかもしれない「夢」
1.獲物を狙う夢
- しっぽを左右にゆっくり振る
- 足を動かす
- 「カカカ」と鳴く
- 口をもぐもぐと動かす
猫は狩りをする動物です。夢の中で狩りのシミュレーションをしていると言われています。猫は興味のあるものを狙っている時はしっぽをゆっくり振ったり、短く連続で鳴くクラッキングをしたりします。獲物を追いかけるように足を動かし、狩りに成功すると獲物を食べるように口を動かすこともあります。
2.喧嘩する夢
- 「ウー」「シャー」と鳴く
- しっぽをパタパタと強く振る
「ウー」と低い声でうなったり「シャー」と威嚇の鳴き声を上げたりします。しっぽを強く振るのはイライラした気持ちの時です。我が家の猫も時々ウーと寝言を言いながら、しっぽを強く振って怒っているように寝ている時があります。
3.母猫に甘える夢
- 前足を交互にグーパーグーパーする
- チュチュチュと口から音を立てる
子猫が母猫のおっぱいを飲む時は、前足を交互に動かして母乳が出やすいようにします。この仕草は「ふみふみ」と呼ばれています。夢の中で母猫を思い出してふみふみしているのでしょう。チュチュチュとおっぱいを飲んでいるような音を立てることもあります。
まとめ
猫も寝ている時に寝言を言ったり、体を動かしたりすることがあるので、夢を見ていると考えられています。狩りをしたり、母猫を思い出したりするような夢を見て、その仕草をする猫はとても可愛いですよね。愛猫がどのような夢を見ているのか観察してみてはいかがでしょう。