猫が『住みやすい部屋』の6つの条件とは?必須アイテムから快適な温度まで徹底解説!

猫が『住みやすい部屋』の6つの条件とは?必須アイテムから快適な温度まで徹底解説!

猫が快適に過ごせる部屋とは、どのような部屋なのものなのでしょうか?今回は、「猫が住みやすい部屋」の条件について詳しく解説いたします。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

猫が快適に過ごせる部屋の条件は?

思い思いに遊ぶ猫

私達も部屋に対するこだわりや、住み心地が良くなる条件などがあるでしょう。実は猫にもあるのです!

今回は、完全室内飼育が主流になった今だからこそ意識してほしい、「猫が快適に過ごせる部屋」の条件を6つ紹介いたします。

1.ひなたぼっこができる

猫は健康のためにひなたぼっこをする動物です。日光浴をすることで被毛を殺菌したり、ビタミンDを補ったりしています。

お家の中で日当たりの良い場所は、愛猫の縄張りにさせてあげましょう。

2.高い場所から観察ができる

猫は天敵の存在を確認したり、体にノミ・ダニが付着することを防ぐために高い場所に登る習性があります。家猫も本能的に高い場所を好むので、観察ができる環境を整えてあげてください。

キャットタワーを置いても良いですし、棚の配置を工夫して上がれるようにする形でも大丈夫です。いずれにしても事故を防ぐために、安定性の高いものを選んでください。

3.隠れられる場所がある

猫は突発的な物音や、馴染みのない人が突然訪問してくるというシチュエーションが苦手です。こういう時は咄嗟に狭い場所に隠れようとします。

ベッドの下やソファーの下、棚の中などを隠れ家として解放しておきましょう。

4.爪とぎを置く

猫にとって爪とぎは習慣の1つ。こればかりは注意してもやめてくれません。とはいえ、大切にしている家具が壊れてしまうのも困りますよね。

そこで、必ず爪とぎ器を置くようにしてください。最初はマタタビをかけて誘導することをおすすめします。

「ダメ」が通用しないのなら、「存分にどうぞ」と言える方向性にシフトしてあげるのです。

もし余裕があればキャットタワーとセットになったものを設置してあげると良いでしょう。程よく上下運動ができるので、部屋自体が狭くても運動不足にならずに済みます。

5.室内や猫トイレを清潔にする

猫は、人間よりも床に近い場所で生活しています。ホコリにはダニやウイルスなどが付着しているので、呼吸器系にダメージを与える恐れがあります。

1日に何度も掃除をする必要はありませんが、ホコリが溜まらないように気をつけましょう。

そしてもう1つ。猫トイレの清潔感に気を配りましょう。猫は本能的に警戒心が強く、においを気にする動物です。トイレが汚れたままでは次の排泄を我慢してしまいます。

これが膀胱炎や尿路結石の原因にもつながってくるので、こまめに排泄物を除去してあげてください。

6.快適な室温・湿度を保つ

猫が快適に過ごせる室温は25℃程度、湿度は60%程度です。これは、人間が過ごしやすい環境と共通しています。

特に高齢猫と暮らすご家庭では、この室温と湿度をできるだけキープするようにしてください。

まだ離乳ができていない子猫の場合は、体温維持が困難です。30℃程度まで室温を上げ、火傷しないようやや低音の湯たんぽなどで温めてあげてください。

留守中の環境は?

寝転がる猫

日中は猫だけで留守番をしているご家庭も多いでしょう。留守中の環境はどのように整えれば良いのでしょうか?いくつかポイントを紹介いたします。

脱走対策を徹底する

留守時に最も気をつけなければならないのは脱走です。外に通じる窓や扉は施錠を忘れないように気をつけてください。

特に縄張りになっている窓があれば、鍵ストッパーを活用すると良いでしょう。

危険な場所には立ち入らせない

水にまつわる事故を防ぐために、浴室やトイレは普段から立ち入らせないようにしておきましょう。

また、洗濯機の蓋にも気をつけてください。侵入後に蓋が閉まってしまうと大惨事になります。

快適な空間を選べるように

長時間家を空ける際は、暖かい空間と涼しい空間の両方を用意しておき、好きなタイミングで移れるようにしてあげてください。

こうすることで、熱中症や冷えすぎを防ぐことができます。

まとめ

寛ぐ猫

「猫は家につく」というように、住み心地が良い環境であれば家出しようとは考えません。元々野良生活の長かった猫ならまだしも、幼少期から屋内にいる猫にとって外の世界は恐ろしい場所なので、案外室内飼育が嫌だとは思わないものなのです。

猫の習性を理解し、清潔感のある部屋・猫ならではの癖(爪とぎや高い場所に登る)ことを尊重できる部屋作りを目指してみてください。

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