猫が快適に過ごせる部屋の条件は?
私達も部屋に対するこだわりや、住み心地が良くなる条件などがあるでしょう。実は猫にもあるのです!
今回は、完全室内飼育が主流になった今だからこそ意識してほしい、「猫が快適に過ごせる部屋」の条件を6つ紹介いたします。
1.ひなたぼっこができる
猫は健康のためにひなたぼっこをする動物です。日光浴をすることで被毛を殺菌したり、ビタミンDを補ったりしています。
お家の中で日当たりの良い場所は、愛猫の縄張りにさせてあげましょう。
2.高い場所から観察ができる
猫は天敵の存在を確認したり、体にノミ・ダニが付着することを防ぐために高い場所に登る習性があります。家猫も本能的に高い場所を好むので、観察ができる環境を整えてあげてください。
キャットタワーを置いても良いですし、棚の配置を工夫して上がれるようにする形でも大丈夫です。いずれにしても事故を防ぐために、安定性の高いものを選んでください。
3.隠れられる場所がある
猫は突発的な物音や、馴染みのない人が突然訪問してくるというシチュエーションが苦手です。こういう時は咄嗟に狭い場所に隠れようとします。
ベッドの下やソファーの下、棚の中などを隠れ家として解放しておきましょう。
4.爪とぎを置く
猫にとって爪とぎは習慣の1つ。こればかりは注意してもやめてくれません。とはいえ、大切にしている家具が壊れてしまうのも困りますよね。
そこで、必ず爪とぎ器を置くようにしてください。最初はマタタビをかけて誘導することをおすすめします。
「ダメ」が通用しないのなら、「存分にどうぞ」と言える方向性にシフトしてあげるのです。
もし余裕があればキャットタワーとセットになったものを設置してあげると良いでしょう。程よく上下運動ができるので、部屋自体が狭くても運動不足にならずに済みます。
5.室内や猫トイレを清潔にする
猫は、人間よりも床に近い場所で生活しています。ホコリにはダニやウイルスなどが付着しているので、呼吸器系にダメージを与える恐れがあります。
1日に何度も掃除をする必要はありませんが、ホコリが溜まらないように気をつけましょう。
そしてもう1つ。猫トイレの清潔感に気を配りましょう。猫は本能的に警戒心が強く、においを気にする動物です。トイレが汚れたままでは次の排泄を我慢してしまいます。
これが膀胱炎や尿路結石の原因にもつながってくるので、こまめに排泄物を除去してあげてください。
6.快適な室温・湿度を保つ
猫が快適に過ごせる室温は25℃程度、湿度は60%程度です。これは、人間が過ごしやすい環境と共通しています。
特に高齢猫と暮らすご家庭では、この室温と湿度をできるだけキープするようにしてください。
まだ離乳ができていない子猫の場合は、体温維持が困難です。30℃程度まで室温を上げ、火傷しないようやや低音の湯たんぽなどで温めてあげてください。
留守中の環境は?
日中は猫だけで留守番をしているご家庭も多いでしょう。留守中の環境はどのように整えれば良いのでしょうか?いくつかポイントを紹介いたします。
脱走対策を徹底する
留守時に最も気をつけなければならないのは脱走です。外に通じる窓や扉は施錠を忘れないように気をつけてください。
特に縄張りになっている窓があれば、鍵ストッパーを活用すると良いでしょう。
危険な場所には立ち入らせない
水にまつわる事故を防ぐために、浴室やトイレは普段から立ち入らせないようにしておきましょう。
また、洗濯機の蓋にも気をつけてください。侵入後に蓋が閉まってしまうと大惨事になります。
快適な空間を選べるように
長時間家を空ける際は、暖かい空間と涼しい空間の両方を用意しておき、好きなタイミングで移れるようにしてあげてください。
こうすることで、熱中症や冷えすぎを防ぐことができます。
まとめ
「猫は家につく」というように、住み心地が良い環境であれば家出しようとは考えません。元々野良生活の長かった猫ならまだしも、幼少期から屋内にいる猫にとって外の世界は恐ろしい場所なので、案外室内飼育が嫌だとは思わないものなのです。
猫の習性を理解し、清潔感のある部屋・猫ならではの癖(爪とぎや高い場所に登る)ことを尊重できる部屋作りを目指してみてください。