猫が『急に痩せた』!?考えられる要因3つと適切な対処法とは

猫が『急に痩せた』!?考えられる要因3つと適切な対処法とは

大切な猫が急に痩せてしまったら、飼い主さんにとっては非常に心配でたまらないことでしょう。猫が急に痩せてしまうのには、さまざまな要因が考えられます。どのような理由で急に痩せてしまうのか、そうなってしまったときはどう対処したら良いのかをご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.何かの病気にかかっている

痩せている猫

猫が急激に痩せてしまったときは、まず何かの病気にかかっていないかを疑いましょう。

猫の病気として、下記の可能性が考えられます。

  • 口腔疾患
  • 甲状腺機能亢進症
  • 糖尿病
  • 腎臓疾患
  • 消化器疾患
  • がん

口腔疾患は、口内炎や歯周病といった症状です。口の中に異常があるため、食べたくても食べられなくなってしまうのです。

甲状腺機能亢進症は、中〜高年齢の猫に多く見られ、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。代謝が活性化し過ぎてしまい、普通かそれ以上食事を食べているのに体重が減っていきます。その他、糖尿病やがん、内臓系の疾患により、食欲不振になり急激に痩せてしまうことも。

対処法として、まずはなにより動物病院で診てもらい、今後についての指示を仰ぎましょう。

急に痩せた原因が病気だった場合、「様子を見ていればそのうち治るだろう」とたかを括ってしまうと手遅れになりますので、必ず獣医師に相談してください。

また、上記で挙げた病名はほんの一例です。必ず正しい症状を把握し、それに合った治療をスタートさせていくことが大切なのです。

2.食事が合っていない

猫とキャットフード

猫が痩せてしまう理由の一つに、栄養やカロリーが不足していることが挙げられます。栄養バランスの良い食事で、適切なカロリーを摂取することは、猫の適正体重を保つうえで大切なポイントとなります。

特に病気でもなく、猫が急に痩せてしまった場合、食事がきちんと取れていない可能性が考えられます。なぜ、きちんと食事を食べられないのか、それは選んだ食事内容が猫に合っていないからかもしれません。

キャットフードを変えてから食事を食べなくなった場合は、そのキャットフードが猫の嗜好に合っていないかもしれません。また、量が足りていない場合も。

この場合は、猫の食いつきが良いキャットフードを選ぶようにしてください。なお、キャットフードの量は、きちんと適正量を量って出すようにしましょう。(この程度でいいか…)と計らずに適当に与えている量が足りていないかもしれません。

もし、今与えているキャットフードが猫の健康を考えて選んだものだとしても、猫の体重が落ちてしまっては元も子もありません。猫が満足できる食事を与えてあげることも、健康と適正体重を維持するためには必要なことです。猫がきちんと食事を取れているのかも、常にチェックするようにしましょう。

3.ストレスを抱えている

気怠げな猫

猫は、ストレスに弱く環境の変化に敏感です。もし猫が急激に痩せてしまったタイミングで、引っ越しなどの環境変化があったのであれば、そのストレスで痩せてしまったことも考えられます。

住居の変化だけでなく、「トイレが汚い」「食事の場所がトイレの近くにある」「過剰なスキンシップ」など、猫にとって慢性的に不満となっていることが胃腸に響き、食欲不振へと繋がっているかもしれません

猫が痩せてしまったときは、食事の見直しだけでなく、猫が使うトイレや食事のお皿を常に綺麗にするなど、環境面も整えてあげるようにしましょう。

もし、それでもなかなか猫の様子が良くならないときは、動物病院で相談しましょう。

まとめ

体重計の上に乗る猫

今回は、猫が急に痩せてしまう理由と対処法についてご紹介しました。

猫がいきなり痩せてしまったときは、自分で推測せずに、まずはすぐに病院を受診するのが鉄則です。

そのうえで、これまでご紹介したどのパターンに当てはまるのか、何をすれば元の体重に戻せるのか、対策を考えていきましょう。

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