猫に大きなストレスを与える要因
1.引っ越し
縄張り意識が強い猫にとって、住む場所が変わることは大きなストレスになります。できるだけ愛猫の慣れ親しんだお家での生活を続けてあげたいところですが、飼い主さんの生活次第では愛猫の負担になっても引っ越しをせざるを得ない場合もありますよね。
引っ越しをした時は愛猫が新しい家に慣れるまで、飼い主さんが優しく寄り添いながら様子を見守ることが大切です。愛猫が少しでも安心して過ごせるように、今まで使っていたおもちゃや毛布など、愛猫のニオイが付いたものを引っ越し先にも持って行くことをおすすめします。
2.長時間の留守番
長時間の留守番が多いのも、猫に大きなストレスを与えてしまいます。飼い主さんが朝早くから夜遅くまで働いていて毎日愛猫がひとりで過ごしていたり、旅行や出張のために丸1日以上家を空けることがあったりする場合は要注意です。
留守番中のストレスを緩和させるために、飼い主さんがそばにいなくても愛猫がリラックスして過ごせる環境を整えてあげてください。ひとり遊びを楽しめるように、おもちゃやキャットタワーを用意するのもおすすめです。また留守番中に寂しい思いをさせたぶん、飼い主さんの時間のある時には積極的にスキンシップをとりましょう。
3.騒音
猫は人間よりも聴覚が優れているため、大きな音が苦手です。猫のいる部屋で大声を出して騒いだり、近所でしている工事の音が聞こえていたりすると猫はストレスを感じます。
工事の騒音などは仕方のない部分もありますが、飼い主さんの声や生活音などは配慮できる部分ですよね。穏やかな暮らしを好む愛猫のために、静かに過ごすよう心がけましょう。
4.来客
猫は警戒心が強いので、見知らぬ他人が自分の縄張りに入ってくることを嫌がります。飼い主さんの友人などがお家に遊びに来ると、愛猫のストレスになってしまうかもしれないので気をつけましょう。
「可愛がってくれるお客さんは大歓迎♪」という人懐っこい猫なら問題ありませんが、人見知りの猫を無理に誰かと仲良くさせようとするのはNGです。愛猫が来客に怯えているようなら安心して過ごせる部屋に連れて行ったり、来客に猫をそっとしておいてほしいと伝えたり、負担を軽くする配慮をしてあげてください。
5.同居猫と相性が悪い
愛猫が寂しくないように、という理由で多頭飼育をはじめる飼い主さんも多いかと思いますが、人間関係と同じように猫同士の関係にも相性の良し悪しがあります。猫同士の相性が良ければ仲間がいることがプラスに働いてくれますが、相性が悪い場合は大きなストレスになってしまうのです。
他の猫をお家に迎えるかどうかは、愛猫の性格が多頭飼育に向いているかをよく考えたうえで決める必要があるでしょう。万が一良かれと思って迎えた猫との相性が悪かった場合には、それぞれがひとりになれるスペースを確保して、息抜きできるようにしてあげてくださいね。もちろん、猫以外のペットを迎える場合も同様です。
飼い主さんにできる猫のストレス対策
ストレスの原因を取り除くことが難しい場合や、ストレスが積み重なって猫の負担になってしまっている場合には、ストレス解消ができるように飼い主さんが猫をサポートしましょう。
猫のストレス解消に効果的なのは、しっかり体を動かすことや愛情たっぷりのスキンシップをとることです。
おもちゃを使って一緒に遊ぶと運動にもなるうえに、飼い主さんに構ってもらえる喜びも感じられるので、ぜひ毎日愛猫と遊ぶ時間をつくってください。満足するまで撫でるなど、思い切きり甘えさせてあげることも愛猫の癒しになりますよ。
まとめ
猫はストレスを感じやすく、特に環境の変化や安心できない状況に置かれることに弱いです。飼い主さんはできるだけ愛猫にストレスを与えないように気をつけるとともに、ストレスを与えてしまった場合には、早めに原因を取り除いたりストレスを解消したりする努力をしましょう。
ストレスが溜まると猫が健康を害してしまうこともあるので、元気に長生きしてもらうためにも愛猫の精神状態や体調は日頃からチェックしてくださいね。