1.かなり汚れている
猫の体がかなり汚れているときはシャンプーの必要性があります。たとえば脱走して外から帰ってきたときなどは手足や身体に有害物質が付着します。
目立った汚れがないときは猫用ウェットタオルなどで体を拭くだけでOKです。ただし、汚れ具合が重度の場合はウェットタオルだけではキレイにするのは難しいでしょう。そのままだと生活環境も汚くなってしまうため、シャンプーで洗い流す必要があります。
2.猫が毛繕いをしない
元々、猫はグルーミング(毛繕い)で被毛の状態をキレイに保っていることも猫にシャンプーは不要と言われる理由のひとつです。もしも、このグルーミング(毛繕い)を猫自身が行わなくなってしまったときは、代わりにシャンプーを検討する必要があります。
グルーミング(毛繕い)をしなくなるケースとして、脂肪がジャマで舌が各所に届かない肥満猫や体力が低下した老猫が挙げられます。そうした猫には必要に応じてグルーミング(毛繕い)代わりのシャンプーをしてあげましょう。
ただし、いままでシャンプーの習慣がなかった猫に対して急にシャンプーしようとすると怖くて暴れる事態が想定されます。場合によっては大きなストレスとなるため獣医師など専門家の意見を聞いたうえでシャンプーを検討しましょう。
3.猫アレルギーの症状が出る
猫をシャンプーしてあげることで猫アレルギーの症状を誘発する抜け毛を洗い流せます。毛繕いのとき、猫の被毛にはアレルギー物質を含んだ唾液が付着します。普通に過ごしていると、そうした抜け毛は室内に散乱し猫アレルギーの症状を引き起こします。
飼い主さんの猫アレルギー症状が増える、猫アレルギーの来客が予定されているといったとき、猫をシャンプーしてあげると原因物質と抜け毛が洗い流せるのでアレルギー対策となります。一時的な緩和ですが、抑制自体には十分期待できます。
4.長毛猫の場合は月1回
猫は自分でグルーミング(毛繕い)するのでシャンプーは不要といわれがちですが、それは短毛猫の場合です。長毛猫は毛が長い分、汚れが付着しやすく皮膚の汚れも溜まりやすいです。
自分のグルーミング(毛繕い)だけでは取り除きにくいため月1回程度、定期的なシャンプーが必要となります。また換毛期などは毛玉の嘔吐を軽減させることも期待できます。
まとめ
猫の中にはシャンプーが必要なケースがあります。シャンプーすることをいけないことだと勘違いしてしまう方もいますが、例外的に必要な猫もいることは理解しておきましょう。
また、猫にシャンプーするときは必ず猫専用の商品を使用しましょう。人間用シャンプーは猫の皮膚に合わず荒れる原因となります。猫の皮膚はデリケートなので適切な猫専用シャンプーを選んであげましょう。