猫に『有害なキャットフード』の特徴3つ!食べた時の症状

猫に『有害なキャットフード』の特徴3つ!食べた時の症状

飼い猫にとって毎日の主食となるキャットフードは「健康を大きく左右するもの」と言っても過言ではありません。そんな重要なキャットフードですが、世の中には猫にとっては害となる質の悪いキャットフードも存在します。本記事では、具体的にどのようなものが「有害なキャットフード 」に値するのかについて詳しく解説してまいります。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

猫にとって有害なキャットフード とは?

目を瞑りながら食べる猫

愛猫には、毎日どのようなキャットフードを与えていますでしょうか。キャットフードの品質はまさにピンからキリまでありますが、中には猫に与え続けてしまうと健康に害をきたす可能性がある粗悪なものも存在します。

そこで今回は、キャットフード選びの際にぜひ覚えておいて頂きたい猫にとって「有害なキャットフード」の特徴について紹介してまいります。

1.着色料がたくさん使われているもの

ボウルに入ったキャットフード

キャットフードの見栄えを良くするために、赤や緑などの着色料を使っている商品は意外とたくさんあります。

色鮮やかな見た目のキャットフードの方が、人間の目(飼い主さんの目)からしてみたら惹きつけられて購買意欲が沸くかもしれません。しかし、猫はフードの見栄えなどは基本的に気にしていないので、着色料は猫にとって無意味といえるでしょう。

しかもなかには、海外では食品添加物として認められていない「赤色106号」など、猫の体にどういった影響が出るか不明な点の多い合成着色料を使っているものも。このような着色料が含まれているキャットフードは、あまりおすすめできません。

2.質の悪い素材を使っている可能性があるもの

こちらを見ながら食事する猫

キャットフードによっては「ミートミール」とよばれる、動物の肉を乾燥させた粉末状の素材を使用していることがあります。

ミートミール自体は質の良いものもあれば悪いものもあるため、全てのミートミールが粗悪なわけではありません。ただし、中にはどのような動物の肉を使っているのか詳細が不明なミートミールを使ったキャットフードも存在します。

信頼できるキャットフードの場合、その商品の公式サイトなどを見ればどのような品質の肉を使っているのか、詳しく記載されていることが多いです。そのため、詳細を一切記載していないキャットフードは、少し怪しんだほうがよいかもしれません。

3.人工添加物が過剰に使われているもの

キャットフードと猫

キャットフードの添加物には、天然由来の添加物と人工的な添加物の2種類があります。

人工添加物を使ったキャットフードは多く、実際商品の品質を保つためにはある程度は必要なのですが、なかにはキャットフードの持ちをとにかく良くするために、必要以上に添加物を使ったものもあるため注意が必要です。

基本的にはキャットフードに含まれる添加物には規制があり、体に害のない量とされてはいますが、特に、発ガン性の可能性が指摘されているエトキシキンなどの人工添加物が含まれているキャットフードを食べさせ続けるのは避けた方が無難といえるでしょう。

有害なキャットフードを食べ続けるとどうなる?

ガラクタの中で佇む猫

「有害なキャットフード」の特徴があるとはいえ、別に猛毒などが入っているわけではありません。そのため、猫が食べたからといって、すぐに症状が悪化するような物はさすがに存在しません。

ただし、長期間食べ続けることによって、肥満や泌尿器に関するトラブル、皮膚や毛並みの状態悪化といった状態を引き起こす可能性はあります。発ガン性のある成分を含んだキャットフードを食べ続けることも、できれば避けたいところです。

いずれにせよ、キャットフードを選ぶ際は、できる限り今回紹介した特徴に当てはまらない商品を選ぶのが好ましいでしょう。

まとめ

フードの前でにらむ猫

世の中には数多くのキャットフードが存在するため、どれが愛猫にとって良いフードなのか迷ってしまう飼い主さんは少なくないと思います。

猫の体質や年齢などによって適切なフードは変わってきますが、愛猫の健康のためにも、できるだけ質の高い信頼できるキャットフードを選ぶように心がけましょう。

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