洗濯物の部屋干しが猫にNGな理由
1.香りが猫のストレスになる
洗濯物からは洗剤や柔軟剤の香りがします。人間にとっては心地よい香りでも、嗅覚の鋭い猫にとっては強すぎる刺激になってしまうので、ストレスの原因になりかねません。また強い香りのせいで猫が体調を崩してしまうリスクもあるので、猫のいる部屋での部屋干しはやめたほうがよいでしょう。
2.化学物質が猫の健康を害する
洗剤や柔軟剤に含まれている化学物質は、洗濯物を干しているうちに空気中に漂ったり床に蓄積したりしています。部屋干しをしている部屋で猫が過ごすと、猫が呼吸をする時に化学物質を一緒に吸い込んでしまうので危険です。また猫は毛繕いをするので、体に付着した化学物質を舐めてしまうリスクもあります。
猫が体内に化学物質を取り入れてしまうと、体調不良を引き起こしたりアレルギーを発症したり、有害物質の解毒作用を持つ肝臓がダメージを受けたりするかもしれません。愛猫の健康を守るために、化学物質を含んだ洗剤や柔軟剤を使って洗濯した衣類は、部屋干ししないように気を付けてください。
3.衣類にニオイがついたり汚れたりすることがある
飼い主さんにとって愛猫のニオイは、自ら吸いたくなるほど好きなニオイですよね。しかし猫の体臭や排泄物のニオイが部屋干ししている衣類に付着すると、その服を着て人に会った時に「臭い！」と思われてしまう可能性があります。
また猫が干している洗濯物にイタズラをして、汚してしまうという事態も考えられます。洗濯物に自分のニオイを付けたくて、わざと洗濯物の上で粗相をする猫もいるようです。
せっかく綺麗に洗った服やお気に入りの服を汚されて飼い主さんがショックを受けないためにも、洗濯物に愛猫のニオイが付くのを避けるためにも、猫のいる部屋で洗濯物を干すことはやめましょう。
猫の飼い主さんにオススメの部屋干し対策
猫のいるご家庭では外に洗濯物を干すことをおすすめしますが、天気などによって部屋干しするしかない場合もありますよね。猫の健康を害するリスクをおかさずに部屋干しをするために、洗剤や柔軟剤は無添加・無香料のものを選びましょう。
無添加の洗剤や柔軟剤を使えば、化学物質を猫が体内に取り入れてしまう心配がないので安心です。無香料なら香りが猫のストレスになったり、体調を崩したりすることも避けられるでしょう。
もしも香料などが使われた洗剤や柔軟剤で洗濯してしまった場合は、しっかり換気して香りが部屋にこもらないようにしてください。空気清浄機を使うのもおすすめですよ。また部屋干ししている部屋に猫が入れないように対策しておくと、香りや化学物質による影響を受けにくいので安全性が高まります。
洗濯物に猫が近づけないようにすれば衣類に猫の体臭が付着したり、粗相などのイタズラをされたりすることもなくなります。ただし愛猫がいつも過ごしている部屋や、お気に入りの場所を立ち入り禁止にするのは可哀想なのでNGです。普段から愛猫があまり行かない部屋を、部屋干し用に選ぶとよいでしょう。
まとめ
猫にとって害になると知らずに、今まで部屋干しをしていたという方もいらっしゃることと思います。部屋干しをしたからといって、必ず猫の健康に悪影響が出るというわけではありませんが、少しでも猫にとってリスクになることは避けたいですよね。
愛猫の安全と快適な暮らしのために、これからはできるだけ洗濯物は外で干す、もしくは無添加・無香料の洗剤と柔軟剤を使うなどの猫を守る対策をしてみてください。