猫の『セカンドオピニオン』を受けるべきタイミング3つ

猫の『セカンドオピニオン』を受けるべきタイミング3つ

近年、猫が抱える病気の治療法を確定させるために「セカンドオピニオン」を受ける方が増えています。飼い主さんが治療に関する多くの意見に触れることで、より納得のいく治療法を決めることができます。本記事では「猫のセカンドオピニオンとは何か?」「どのようなタイミングで受ければ良いのか?」をご紹介します。

SupervisorImage

記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫のセカンドオピニオンとは?

飼い主と獣医師

猫のセカンドオピニオンは、「かかりつけの獣医師以外の医療機関で治療法を相談すること」を言います。病気の種類によっては治療内容が選べるため、獣医師の意見や治療方針が異なる場合があります。

セカンドオピニオンを受けることで、飼い主さんが望んでいた選択肢や解決策が見つかりやすくなり、より納得のいく治療の方向性を見出すことができるのです。現在の治療法で迷いや疑問があれば、セカンドオピニオンを検討してみましょう。

猫のセカンドオピニオンを受けるべきタイミング

猫と飼い主

猫のセカンドオピニオンは、どのような時に受ければ良いのでしょうか。適切なタイミングは、以下のような状況の時です。

1.治療の選択肢が複数あるとき 

治療の選択肢が複数ある場合、飼い主さんだけで判断するには難しいケースが多くあります。かかりつけの獣医師から推奨する治療法を伺っても、治療内容によっては大きな不安を感じ、決断できなくなってしまうものです。

最終的な判断は飼い主さんにゆだねられますので、迷った時にはセカンドオピニオンを受ける検討をしてみましょう。

2.獣医師からセカンドオピニオンを勧められたとき

いくつかの治療法があれば、獣医師の意見や判断は異なる場合があります。病気の種類や病状によっては、主治医から専門病院へのセカンドオピニオンを勧められることもあるでしょう。

より専門的な分野で相談や検査をした方が治療法の選択肢の幅が広がり、愛猫に合った治療を受けさせてあげることができます。

3.現在の治療内容で病状が改善されないとき

治療を進めていく中で、愛猫の状態が良い方に向かっていなければ「本当にこのままで大丈夫なのか?」と不安に思ってしまうことも少なくありません。

「今以上の治療は難しい」と主治医に言われていたり、現在の治療内容に納得してない・疑問があるのであれば、思い切ってセカンドオピニオンを受け、別の解決策がないかを相談してみましょう。

猫のセカンドオピニオンを受ける時の注意点

獣医師と猫

猫のセカンドオピニオンを受ける時は、かかりつけの獣医師に相談や報告をしましょう。基本的には病院を変更しないかぎり、、もしくは病院を変更したいと思わなければ、他の医療機関で意見を聞いても治療を進めていくのは通っている動物病院です。

主治医にセカンドオピニオンを受けることを相談すれば、専門の医療機関を紹介してくれる場合もあります。飼い主さんが相談先を決めるにしても、愛猫の病気に詳しい専門分野の医療機関を選ぶことで、過去の症例などから推奨する治療を提示してくれます。

セカンドオピニオンを受けた後は内容を整理し、飼い主さんが望む治療法を明確にしましょう。治療を進める主治医と内容や方向性を共有しながら進めていくことが大切です。

まとめ

飼い主に抱っこされる猫

猫のセカンドオピニオンは、治療の選択肢を絞ることや飼い主さんが抱いている不安を取り除き、治療をスムーズに行うためのものです。

「愛猫のためにできる限りのことをしてあげたい」と思うほど、選択する治療法に迷いが生じたり、不安を抱えてしまいます。他の医療機関から得られた意見や選択肢を合わせれば気持ちに整理がつくので、飼い主さんが納得できる方向性が決まりやすくなります。

セカンドオピニオンを受ける際は、かかりつけの獣医師に相談し、愛猫に合った治療を進めていきたいですね。

スポンサーリンク