1.新たに猫を迎え入れる
先住猫にとって新入り猫は、自分の縄張りに知らない猫が侵入してきている状況です。そのため、場合によっては大きなストレスを感じてしまいます。さらに、その新入り猫との相性が悪い場合には、お互いにストレスを感じる環境になってしまいます。
猫はもともと単独で行動する生き物です。猫を新たに迎え入れる前に、先住猫の性格、先住猫と新入り猫の年齢差と性差などをはじめ、もしケンカになるほど相性が悪かった場合に別々の部屋で飼育できるかなど、具体的な状況をじっくり考えておきましょう。
ちなみに、トラブルが起きやすい組み合わせは、成猫のオス同士、老猫と子猫です。
対策としては、いきなり対面することは避け、別々の部屋でしばらく生活させましょう。お互い対面させる時は、まずは新入り猫をケージに入れて、最初は短時間から始めるようにします。
さらに、食事や抱っこなど、何事も先住猫を優先しましょう。飼い主さんが新入り猫を構うことが、先住猫のストレスになっている場合があります。
また、猫同士の距離を保つため、さらにはトラブルになった時に隠れられるように、それぞれに隠れ場所を作ることが必要です。隠れ場所があることは1匹で飼育されている猫のストレス対策にもなります。
2.引っ越し
引っ越しは、猫にとっていつもいる環境がガラッと変わってしまうため、猫はストレスを感じます。もちろん時間とともに慣れてくれますが、猫ができるだけストレスを感じないように配慮してあげましょう。
新居で不安を感じた猫が隠れられるように、引っ越しの前からキャリーを隠れ家として慣れさせておくことをおすすめします。神経質な猫に、引っ越しのときにいきなりキャリーに入ってもらおうとしても無理な場合も。キャリーに慣れていない猫なら、引越し日が決まった段階でキャリーに入る練習を始めましょう。
また、今までの家で猫が使っていた食器や猫ベッドなどは猫自身のにおいがついているので、それらを新居にも持ち込んであげると猫が安心しやすくなります。
3.トイレが気持ちよく使えない
トイレが汚れていると、猫は入ろうとしません。トイレの形や砂の種類も気に入らないと、トイレ以外の場所で排泄をしてしまうことがあります。
- こまめに掃除をする
- トイレの数は「猫の頭数+1個」
- 広いトイレ(体の大きさに合ったサイズ:理想は体の大きさ×1.5倍)にする
- 猫砂を猫が気に入るものにする
以上のようなポイントを確認しておきましょう。
猫砂が意外と猫によって好き嫌いが分かれます。トイレを使ってくれない原因になってしまう場合もありますので、愛猫のお好みの砂を用意してあげることが大切です。もし愛猫の猫砂の好みが分からない場合は、違う種類の猫砂の入ったトイレを用意して猫に選ばせてあげることで、お気に入りの猫砂を見つけることができますよ。
4.爪とぎができない
壁や柱などで猫が爪とぎをするのは困ってしまいますが、猫の爪とぎは本能的な行動なのでやめさせることはできません。猫にとって爪とぎは、爪の手入れ、ストレス発散、においをつけて縄張りの主張をするなどの目的があります。
爪とぎ器にはダンボール製、木製、麻製など種類があります。猫が好む素材を見つけてあげましょう。爪とぎをしてほしくない場所には保護シートを貼ったり、その場所に爪とぎ器を設置したりするなどの方法を試してみましょう。
5.動き回れる環境になっていない
室内で暮らす猫は昼間は寝て過ごす時間が多いですが、夕方以降は活発になることも。その際、室内が自由に動き回れる環境になっていないと運動不足になりやすく、結果それがストレスとなります。
キャットタワーや家具を使って、高い場所へ登り下りできる環境にすると運動不足解消になります。高くて見晴らしが良い場所は猫が本能的に好み、ストレス対策になります。
まとめ
今回は、猫のストレスの要因になる環境と改善する時に気を付けるべきポイントについてご紹介しました。
今までの環境が変わってしまうことや、猫らしい生活ができないことに猫はストレスを感じやすいです。猫の気持ちになって、環境を改善してあげましょう。