猫が「ウザい」と思う飼い主さんの行動
皆様は猫が好きすぎるあまり、愛猫にしつこくしてしまうことはないでしょうか。実はこのとき、猫に内心「ウザい」と思われる行動があるようです。
今回は、知らず知らずのうちに猫を不快にしている飼い主の行動を紹介いたします。
1.用事がないのに何度も名前を呼ぶ
猫にとって名前は、本来であれば「呼ばれると良いことがある」と感じるポジティブな言葉に属します。
しかし、むやみに名前を呼び続けると鬱陶しい言葉になってしまいます。「どうせ用事ないんでしょう。しつこく呼ばないでよ」とクールな反応を示すようになってしまいます。
2.追い回す
猫は身勝手な動物なので、自分自身が飼い主を追い回すのは自由だと思っています。
その反面、飼い主に追い回されるのはNGです。飼い主さんがしつこくすればする程、愛猫に警戒されるようになってしまうでしょう。
3.無理に抱っこしようとする
猫は元々抱っこが苦手な動物です。特に気乗りしないタイミングでは激しく抵抗するでしょう。それでもめげずに抱こうとすると、猫パンチをお見舞いされる可能性があります。
恐らく猫の心境では「なんなのもう!ウザい!!抱っこは嫌だって言ってるでしょう?!」と若干キレ気味になっているはずです。
4.眠りの邪魔をする
愛猫が心地よく眠っているのにも関わらず、おもちゃで誘ったり、起こして構おうとする行動もイラッとするポイントです。
あまりにもしつこくすると、以降その場所で眠っている姿を見せてくれなくなる可能性も。
5.ドッキリをしかける
猫が驚いた時の反応は、逆にこちらが仰天するようなリアクションになることが多いでしょう。それを逆手にとってドッキリをしかけたくなる飼い主さんもいるかもしれませんよね。
でもこれは、ウザいを通り越して大きなストレスになってしまいます。猫の側からすれば、本能的に必死になっている状態なので笑い事ではないのです。
下手をすると、これまで築き上げてきた信頼関係にヒビが入る可能性があります。猫を故意に驚かせる行動はやめましょう。
猫に「ウザい」と思われない程よい距離感とは?
では、猫に「ウザい」と思われない程よい距離感とはどのようなものなのでしょうか。ここからは程よい距離の取り方を紹介いたします。
猫のパーソナルスペースを意識する
猫にも人にも「パーソナルスペース」というものが存在します。これは、他人が接近してきても不快に思わない距離のことです。
猫と人との関係性では、概ね50cmから1.5m程度であるといわれています。一般的な猫(特別甘えっ子ではない猫)と一緒に過ごす場合はこの距離感を意識しましょう。
付かず離れずの関係でいる
それほどベタベタした関係を好まない猫。人間目線でいうと少々寂しいと感じることもあると思いますが、付かず離れずの関係でいることが大切です。
何となく視界に入る位置にはいるけれど、しつこくしないことを心がけてください。そうすることでより良い関係が築けるでしょう。
猫のペースに合わせる
先ほど紹介したパーソナルスペースは、親しさによって変化します。猫の場合は気分によって変わると思ってください。
普段は素っ気ない猫でも、人に甘えたくなる瞬間があります。そういう時は猫のほうから接近してきます。つまり、限りなく0距離に近づくのです。
頭をスリスリしてきたり、膝の上に乗ってきてくれたら優しく受け入れてあげましょう。そして、猫がその場を去ろうとした時は解放してください。
猫のペースに合わせてあげることで、猫は安心して甘えられるようになります。
まとめ
猫は基本的にしつこくされることを嫌がります。耳を横に寝かせるイカ耳や、しっぽをバタンバタンと叩きつける仕草は、「ウザい、やめて」というサインです。
執拗に追い回したり、無理やり抱っこしようとするのはやめておきましょう。ドッキリも禁止です。特に大きな音を立てて驚かせる行為はストレスに繋がります。気をつけてください。
猫が好む距離感は50cmから1.5mです。これはあくまでも目安であり、親しさや気分によって変化します。「今はひとりになりたい」という雰囲気をにおわせている時は、パーソナルスペースを尊重してあげましょう。