猫の『体温を測る』ときのポイント4つ!異常があったときの対処法も解説

猫の『体温を測る』ときのポイント4つ!異常があったときの対処法も解説

猫は体調が悪くてもそれを隠してしまうため、飼い主は素早く気づいてあげることが大切です。そして猫の体温を測ることは、猫の体の異変に気づくことに役立ちます。今回は、猫の体温を測るときのポイントをご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫の体温の測り方

体温測定中の猫

まずは、猫の体温の測り方を今一度おさらいしておきましょう。初心者の方は参考になさってくださいね。

肛門で測る

猫の体温は、人間用の電子体温計で測ることができます。ただ人用の体温計は硬いので気を付けましょう。

体温計をラップで包んだらベビーオイルやワセリンを塗り、猫のしっぽを持ち上げて肛門から2~3cmのところまで体温計を挿入して測ります。

なお、動物用の体温計なら、先端がやわらかくなっているので腸を傷つけにくいでおすすめですが、いざという時のために人間用の体温計の使い方も頭に入れておきましょう。

耳で測る

動物用の耳式体温計を使う方法です。

先端を耳の中に入れて、短時間で体温を測ることができます。

猫の体温を測るときのポイント

猫のお尻と体温計を持った人の手

猫の体温の正しい測り方が分かったところで、ここからは猫の体温を測る際のポイントについて解説します。

1.2人で行う

体温を測ろうとすると猫が逃げようとしたり、嫌がったりすることがあります。猫を抑える人、体温を測る人、2人で行うとやりやすいです。

2.猫が嫌がるときは毛布で包む

毛布やタオルなどで猫を包んであげると猫が安心しやすくなります。

3.猫が落ち着いているときに測る

猫が遊んだ後や緊張したときは体温が高くなっている場合があります。猫がリラックスしているときに体温を測ります。

4.定期的に測る、猫に異変が見られたときに測る

2週間から1ヵ月に1回体温を測って健康管理を行いましょう。

猫は体調が悪くてもそれを隠してしまうので、いつもと行動が違うと感じたときに体温を測ることで体調の変化に気づきやすくなります。

体温に異常があったときの対処法

タオルで包まれた猫

では、猫の体温を測った結果、実際その体温に異常があった場合には、どのように対処すれば良いのでしょうか。

体温が高いとき

猫の平熱は38度台で、子猫は少し高く、老猫は少し低くなります。猫の体温が39度以上になるのは、遊んだ後、緊張している、熱中症、感染症、ケガなどが考えられます。

呼吸が早い、ぐったりしているなどの症状があればすぐ動物病院を受診しましょう。

熱中症が疑われる場合は、水で濡らしたタオルで体を包んで冷やし、動物病院を受診します。なお、猫の体温を一気に冷やすのは危険です。

体温が低いとき

猫の体温が37度以下になるのは、病気、低血糖、栄養不良、ケガで衰弱していることなどが考えられます。毛布やタオルで体を包んですぐに動物病院を受診します。

体温計の先がうんちにささったり、しっかり入っていない時も低くなることがありますので猫の体調と合わせて評価をしてください。

一気に冷やした場合と同様、猫の体を急激に温めると体調が悪くなる場合があるので注意しましょう。

まとめ

縞模様の猫と体温計を持った人の手

猫の体温を測るときは、2人で測る、猫がリラックスしているときに測るなどのポイントがあります。

定期的に猫の体温を測り、平熱を知っていると異変に気づきやすくなります。

体温が高い低いなど猫に異常が見られたら、他に症状がないか確認をして、必要があれば猫の体を冷やしたり温めたりしながら、すぐに動物病院を受診しましょう。

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