愛猫を失った飼い主がペットロスを長期化させないためのポイント

愛猫を失った飼い主がペットロスを長期化させないためのポイント

愛猫を亡くしてペットロスに陥ることは珍しくありません。しかし、ペットロスが長期化すると精神疾患につながる恐れも。今回はペットロスカウンセラーが、ペットロスを長期化させないためのポイントについてお話します。

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ペットロスが長期化すると…?

膝の上に猫

猫に限らず、家族として一緒に暮らしてきた動物を亡くしてペットロスに陥る人は決して珍しくはありません。

「動物と暮らす人の約8割が動物の死後にはペットロスに陥る」と言われているほどです。

なので、現在猫と暮らしているみなさんや愛猫を見送ったみなさんも、ペットロスに対して過度にこわがったり心配したりする必要はありません。

まずは、ペットロスはどのくらいでおさまるのか、長期化するとどうなってしまうのかを解説します。

通常はどのくらいでおさまる?

ペットロスに陥ると体調を崩したり不眠や拒食になったり、さまざまな症状が飼い主の体に現れます。

私自身もペットロスの経験者ですが、精神的にも本当につらくて「後を追って死んでしまいたい」とさえ思ってしまうこともありました。

でも、そんなつらい症状を引き起こすペットロスですが、人によっては1ヶ月ほどで立ち直ることもあります。

ただ、個人差があるものなので、一概に「このくらいでおさまる」とは言いづらいのが本音です。それでも、多くの場合は1年未満で徐々にペットロスの症状はおさまっていきます。

1年以上もつらいのは要注意

ほとんどの場合では1年未満でペットロスの症状がおさまるとお話しました。ただ、これは本当に人によって変わってきますし、「愛猫を亡くした後の行い」も重要なカギとなってきます。

1年以上もつらい状態が続くと、うつなどの精神疾患に発展してしまう危険も十分にあり得ます。飼い主はペットロスを重症化・長期化させないために、どのようなことを行えばいいのでしょうか?

ペットロスを長期化させないためのポイント

飼い主と猫

ここからは、愛猫と暮らす飼い主さんや愛猫をお空へ見送った飼い主さんに向けて「ペットロスを長期化させないためのポイント」をお話します。

生前にはペット終活を行う

今も猫ちゃんと暮らしているみなさんは、ぜひ「ペット終活」を行うようにしてくださいね。ペット終活では主に以下のようなことを行います。

  • 愛猫との写真を撮る
  • 肉球スタンプを残す
  • 思い出ノートの作成
  • ペット保険の見直し
  • 火葬方法や供養方法のリサーチ

これはあくまでも一例であって、「これこそが正解」というものはありません。ペット終活は「大切な愛猫に家族が何をしてあげたいか」を考えて実行することが重要です。

猫は犬と違って、外に連れ出すことがほとんどありません。そのため、愛猫を失った際に「思い出を残せなかった」と思って悲しむ飼い主さんはとても多くいます。

おうちの中でも十分に猫ちゃんとの思い出は残していけますから、少しずつ愛猫のペット終活を行っていきましょう。

火葬や供養は家族が納得のいくように

ペット終活を行ってこなかった飼い主さんも、手遅れなんかではないので安心してくださいね。まだまだ、愛猫のためにできることは残されていますよ。

私はペットロスカウンセラーとして、多くの飼い主さんとお話をしてきました。「生前に悔いが残っている」という人も多いのですが、意外に多いのが「愛猫が亡くなったあと、火葬や供養の方法で後悔している」という声です。

というのも、大切な家族を失ったあと、飼い主は深い悲しみの中でたくさんのことを決めなくてはいけません。

  • エンゼルケア(死後処置)はどうするのか
  • どこに火葬を依頼するのか
  • 火葬後、遺骨はどう供養するのか

ただでさえ冷静な判断ができない状態で本当にたくさんの選択を迫られるので、時には「誤った判断」をしてしまうことも……。そうした悔いが、後になってペットロスが長期化する原因となってしまうのです。

愛猫の亡くなったあとに火葬や供養の方法を決める際にはよく考えて、飼い主さんたちご家族の納得のいく方法を選ぶようにしてくださいね。

つらい気持ちを溜め込まない

ペットロスに陥ると、つらい気持ちに押し潰されそうになってしまいますよね。

しかし、日本ではまだペットロスへの理解が薄いのが現状です。私自身も愛犬を亡くしてペットロスに陥った経験があるのですが、「たかが犬で大袈裟だ」と心無い言葉をかけられたこともありました。

こうして「理解してくれる人がいない」と感じると、つらい気持ちを吐き出すことをためらってしまいます。

しかし、ここでつらい気持ちを我慢して溜め込んでしまうと、ペットロスは長期化したり重症化したりするので注意が必要です。

先ほど書いたような心無い言葉をかける人もこの世にはいます。ただ、みんながみんなそうした人たちではありません。

愛猫は大切な家族なのですから、旅立ってしまったら悲しいのは自然なことなんです。泣きたい時にはたくさん泣きましょう。寂しい思いを口に出しましょう。つらい気持ちにふたをせずに、しっかり吐き出すようにしてくださいね。

「周囲の人に心配や迷惑をかけたくない」と吐き出すことをためらってしまう人は、SNSや私のようなペットロスカウンセラーを利用するのもいいですよ。

遺品整理を無理に行わない

私がペットロスカウンセラーとして飼い主さまとお話していると、遺品について質問されることもあります。

「あの子が使っていた猫用のベッド、見ると悲しくなるから早く捨てた方がいいですよね?」と聞かれたこともありました。そう考えてしまう気持ちもよくわかりますが、私の答えは「ノー」です。

先ほどもお話したように、猫ちゃんは大切な家族同然の存在です。悲しいのは自然なことなのですから、遺品を見てつらくなるのだって悪いことではありませんよ。遺品を無理に捨てなくてもいいんです。

それに、今無理をして遺品を整理しても「やっぱりあの時、やめておけばよかった」と時間が経ってから後悔しませんか?このように後悔してしまっては、なおさらペットロスを長期化させてしまうことにもつながります。

私自身もそうでしたが、何日・何ヶ月と経ってペットロスを受容できるようになると「そろそろ片付けようかな」と、自然と心持ちが変わっていきます。今は無理をして遺品を片付けずに、少しそのままにしておくのもいいかと思いますよ。

ペットロスは焦らずに向き合うことが大切

猫と暮らすみなさんや愛猫を失った飼い主さんに向けて、ペットロスを長期化させないためのポイントをお話してきました。

ペットロスは本当につらいので、一刻も早くこの状態から抜け出したいと思ってしまいます。今も猫ちゃんと暮らす人であれば「この子が旅立ったあとにペットロスに陥るのがこわい」と思う人もきっといますよね。

しかし、繰り返しになりますが「ペットロスはごく自然なこと」です。過度にこわがったり無理に抜け出そうとしたりする必要はありません。

大切なのは「ゆっくり時間をかけて向き合っていくこと」ですよ。ペットロスに陥って苦しいのは、その分愛猫と過ごした日々が幸せに満ちていた証拠なのです。

無理に抜け出そうとすると、かえって長期化してしまうこともあるペットロス。焦らずにみなさんのペースで向き合っていきましょう。

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