猫の鳴き声「カカカ」が聞けるタイミング3つ!どんな時に鳴いているの?

猫の鳴き声「カカカ」が聞けるタイミング3つ!どんな時に鳴いているの?

猫がふとした時に「カカカ」と鳴いているのを聞いたことがある飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。ではこの声、どんなタイミングで発しているのかご存知ですか?本記事では猫が「カカカ」と鳴くタイミングや意味をご紹介したいと思います。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

1.窓の外の鳥を見た時

鳥を眺める猫たち

猫が窓の外を眺めている時に「カカカ」と鳴いているのを目撃したことのある飼い主さんは多いのではないでしょうか。

これはクラッキングと呼ばれる鳴き声で、猫が獲物を見つけた際に、狩猟本能を掻き立てられて出す声だと言われています。また、獲物が近くにいるのに実際には捕まえることができないフラストレーションから出る声だという説もあります。どちらにしてもこの鳴き声は、狩猟本能が強く掻き立てられた時に出る声だと言えます。窓の外の鳥は、猫の狩猟本能を強く刺激する存在ですよね。

ただし、野良猫もこの鳴き方をするのかと言うと、そうではないと考えられます。身を潜めて獲物を狙っていても、こんな声を出したら気付かれてしまいますからね。

また、飼い猫なら必ずするのかと言われると「しない猫もいる」そうです。複数の猫を飼っている家でも「この子はするのに、こっちの子はしないなぁ」と思っている飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんね。

2.飼い主とおもちゃで遊んでいる時

遊ぶ猫

飼い主さんとおもちゃで遊んでいる時にも、この「カカカ」という鳴き方をする猫がいるようです。初めて聞いた時には、何事かと驚いてしまう飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんね。

猫の遊びは狩りの模倣ですので、前述したように「獲物を捕まえたい!」という気持ちから、また「捕まえたいけどあそこじゃ届かない!」などという気持ちからこの鳴き方をすると考えられます。猫が遊びの最中にクラッキングをしたら、その遊びにとても興奮していると言えるでしょう。

飼い主さんがどんな動かし方をしているのか、また猫の性格や好みによっても違いますが、特に本物の鳥の羽根や動物の毛を素材にしたおもちゃで遊んでいる時に「カカカ」と鳴き始めることが多いようですよ。

3.虫を見つけた時

子猫の鼻にとまる蝶

窓の外を眺めているわけでもおもちゃで遊んでいる最中でもない、なのに「カカカ」という声が聞こえてくる…という時には、家の中に小さな虫がいて、それを猫が見つけている可能性もあります。

この場合は、大抵猫の手の届かないところに虫がいて、それを見つけた猫が「捕まえたいのに届かない!」というもどかしい気持ちから「カカカ」と鳴いていることが多いようです。

注意したいポイントとして、家の中で虫が飛んでいる時、猫は周りに目もくれず追いかけることが多いでしょう。飼い主さんが壊されたくないもの、倒れると危ないものなどは片付けておかないと、大惨事に繋がる可能性も。

また、どんな虫でも猫は捕まえようとすることが多いでしょう。そのため、衛生面や安全面から猫に触らせたくない虫や、猫に危害を加えかねない蜂などの危険な虫については、猫より先に飼い主さんが虫を捕まえたり追い払ったり、逆に猫を捕まえてしまわなければいけないこともあります。

猫が虫を捕まえた後は、多くの場合虫を口に入れてしまいますので、危険な虫や殺虫剤がかかった虫などを猫が口に入れてしまわないよう注意する必要もあります。

まとめ

クラッキングする猫

猫が「カカカ」と鳴く理由は、「獲物」に関連して猫がとても興奮しているから、ということが分かりました。

窓の外を眺めている時は、鳥を捕まえたい一心で網戸を開けたり破ってしまう猫もいますので注意が必要です。また虫が室内にいる場合、猫の性格によっては積極的に捕まえようとしますので、猫にも飼い主さんにも危険がないように対策をすることが必要な場合もあるでしょう。

また猫は、虫を捕獲したら食べようとしたり遊ぼうとしたりしてよく口に入れますので、特に毒やとげがある虫、殺虫剤がかかった虫などには注意しなければいけません。

また「カカカ」と鳴くのは、全ての飼い猫がするわけではないようです。そのため「うちの子はしないんだけど…」と飼い主さんが心配する必要はありません。

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