猫を甘えん坊にする育て方のコツ
1.子猫のころから育てる
猫も成長するにつれて精神的にも大人になりますが、子猫のころは親猫に依存している甘えん坊です。成猫になっても甘えん坊のままでいてもらうためには、子猫のころから育てて飼い主さんと愛猫が親子のような絆で結ばれることがポイントになります。
子猫のころから安心安全な環境を整え、不自由なく育ててくれた親猫代わりの飼い主さんがずっとそばにいてくれるのなら、猫は自分で自分の身を守ったり食べ物を確保したりする必要がありません。つまり、いつまでも子猫のように甘えん坊でいられるというわけですね。
また社会化が進む子猫時代に人に慣らすことで、人懐こく社交的な性格になりやすいです。飼い主さん以外の人にも甘えられる、愛され上手な猫になってもらえるように、ぜひ子猫のころにたくさんの人に接する機会を与えてみてください。
2.猫の要求に応えて満足させる
猫は親猫、もしくは親猫代わりの飼い主さんに対して「ごはんが食べたいよ」「撫でて~」「一緒に遊んで!」などの要求をします。飼い主さんが愛猫の要求にしっかり応えてあげれば、愛猫は「この人がそばにいてくれれば、それだけで満足♡」と思ってくれるでしょう。
それだけの信頼関係が築ければ、何かして欲しいことがある時やなんとなく寂しい時などに、すぐに飼い主さんにアピールする甘えん坊な性格になるはずです。
3.危険な経験や怖い思いを極力させない
もともと猫は警戒心が強い動物ですが、高いところから落ちて怪我をするなどの危険な経験や、大きな声で怒鳴られるなどの怖い思いをしたことがある猫は、ますます警戒心が強くなってしまいます。
逆に飼い主さんとの生活が安心安全なものなら、猫も次第に警戒心が薄れていくものです。飼い主さんの前では無防備になれるという安心感があれば、猫は心を許してたくさん甘えるようになるでしょう。
愛猫が警戒心から甘えん坊になれていないようなら、生活環境の安全性や飼い主さんの普段の接し方を見直してみてください。声や動作が大きい人はそれだけで猫に警戒されてしまうので、穏やかに過ごすよう心がけるだけでも猫に甘えてもらいやすくなりますよ。
4.一緒に過ごす時間を多くする
猫は飼い主さんと一緒に過ごす時間が多いほど、何らかの要求に応えてもらう機会も増え、自然と心を許せるようになるので甘えん坊になりやすいです。ご家族の中でも朝から夜遅くまで外で働いている人よりも、日中も家にいてお世話をしてくれる人のほうが愛猫に甘えてもらえる傾向があります。
ただし猫は基本的に単独行動をする動物なので、四六時中飼い主さんと一緒にいるのが幸せというわけではないことを忘れないでください。愛猫がひとりでゆっくりしたい時にも構ってしまうと、甘えん坊になるどころか飼い主さんと距離を置きたがるかもしれません。
猫の気持ちを尊重して、一緒にいて甘やかす時間もそっとしておく時間もどちらも大切にしましょう。
猫を甘えん坊にしすぎないように要注意!
甘えん坊な猫は可愛らしいですが、甘えん坊も度が過ぎるとよくありません。飼い主さんにおねだりすれば何でも要求が通ると思い、わがままな性格になってしまうと困りますよね。愛猫がわがままにならないように、応えられない要求は拒否することも大切なのです。
また甘えん坊すぎて常に飼い主さんにベッタリの猫は、飼い主さんと離れると強い不安を感じる「分離不安症」になってしまう危険性もあります。「分離不安症」の猫は留守番中に問題行動を起こしたり、体調を崩したりしてしまうので注意が必要です。
愛猫が「分離不安症」になるのを防ぐために、飼い主さんに依存し過ぎず、ひとりの時間もリラックスして楽しめる子に育てたいところですね。甘えん坊過ぎる猫には、あえて外出して短時間から留守番の練習をさせるなどの、精神的な自立を促す対策をするのがおすすめですよ。
まとめ
今日のねこちゃんより:穹♂ / 雑種(ミックス) / 2.9kg
猫を甘えん坊にする方法を解説しましたが、どれほど飼い主さんが頑張っても甘えん坊にはならない猫もいます。ツンツンとしたそっけない態度をとったり、ベタベタ触られるのが苦手だったり、ひとりでいることを好んだり…このような飼い主さんとしては少々寂しく感じる性格も、その子の個性として受け入れましょう。
なかなか甘えてくれなくても、飼い主さんが愛猫を大切に思い見守り続けていれば、その子なりの魅力や可愛らしさに気づけるはずですよ。そして普段あまり甘えてくれない猫が珍しく甘えてくれた時には、「甘えてくれてありがとう」という気持ちを伝えて優しく接してあげてくださいね♪